存在しない交差点の事故
いわゆる友人の友人から聞いた話。
大学生のTさんは、心理学の実験(と本人は主張)で、事故の起きていない交差点に、花をお供えしてみたらどうなるのかを試していました。
数日後には、Tさん以外の誰かがお菓子やお花をお供えするようになって、手を合わせる人も現れました。
ちょうど一週間が経った日、Tさんが交差点に行くと、お供え物が置かれている場所のすぐ側の電柱に、
「いったい誰が死んだのか?」
と赤く汚い文字で書かれた紙が張り付けてありました。
気味の悪い悪戯をするヤツもいたものだ、とTさんは自分のことは棚にあげて電柱から紙を剥がしました。そろそろ潮時かな、などと考えていると、背後から
「答えよ」
低く嗄れた男性の声に驚き、振り返っても誰もいない。
Tさんはすぐに片付け、以降はその交差点には近寄っていないそうです。
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