第拾幕 自己紹介
どうもこんにちは!現在二号募集中の喋りの一号こと天の声です!
前回の、アキラがしまったロッカーの中身は何なのか?!実に気になるところですが、それはもう少し後のお話になります。
今回は、とうとうアキラ君のクラスメイトが登場します。とりあえずは、アキラと行動を共にすることの多いキャラの名前だけ出ます。それ以外のクラスメイト達はおいおい登場するかもしれません。
それでは!第拾幕始まり、始まり!
アキラが刀剣科一年一組の教室へ入り、自分の席へ座ってから数十分経ち教室の席が、クラスメイト達で埋まり、最後にオレンジの蛍光色の派手なジャージと黒縁の眼鏡を身に着けた、壮年の男が出席簿を持ってやってきた。
(うわ!派手な色のジャージだな、出席簿持ってるみたいだし、一応担任なのか?)
「はいぃ、こんにちはー。今日から君たちの担任をすることになった
(うわー、なんか気が抜ける―‥‥‥。)
これが、この教室にいたクラスメイト達の心の声である。
「じゃぁ、早速出席確認を兼ねて、お互いを知るために自己紹介をしようか。出席番号一番に行くぞ。じゃあ、まず首席の
「はい。」
† † †
最初は黒髪を背中まで伸ばした真面目そうな少し小柄な少女が、教卓の前へ出てきた。
「初めまして刀川
(へー‥‥‥刀川か、もしかしてあの爺さんの孫かな?)
「はい、とても模範的で礼儀の正しい挨拶をありがとう。じゃあ、次ぃ。」
† † †
次は、短い髪をオールバックにした、野性味あふれる美丈夫である。
「俺は、
(おおっと!これは、なかなかプライドが高そうだ。実践の授業があったら、いじめてやるか?)
これは、アキラの言い分であるが、相手がイケメンだからただの私怨というわけではなく、プライドの高いやつは、鼻が伸び切る前に叩き折ることが、大事だと思っているからである。
「よし、少しは有効に接することもがんばってくれよ?次ぃ。」
† † †
三番目、金髪をポニーテールにした、白いワンピースを着たカナコよりも更に小柄な少女だ。
「ハーイ!
(綾崎?聞いたことないな‥‥‥一般人からまれに出てくる強いやつかな?)
【侍】や【武者】として聞いたことのない家名であり、どう見ても幼女にしか見えない少女に、教室がざわつき、数名の変態が秘かにテンションを上げる。
「一応これでも、お前らと同い年だからなぁ。じゃあ次ぃ。」
† † †
「
問題なくクラスメイト達の自己紹介が終わり、アキラの前の番の生徒の挨拶が終わる。
(俺の番か。)
アキラの番が回ってきて他の生徒たちと同じように、教卓の前出ると、
「おぅ、
(ああ、確かに早いうちに言っといたほうが、あとあとらくかもな。)
「えーっと、【武士:特別陸級】武士校刀剣科非常勤講師、荒神
「はぁい、わかりやすく猫被ってそうな挨拶ありがとね。」
「嫌ですね、猫なんてかぶっていませんよ。」
(うわー‥‥‥この人絶対勘がいい。)
アキラ的には無難な挨拶ができていると思っていたようだが、その言葉が、浸透して行くと。
「はあ?!そいつが、非常勤講師?なんの冗談だよ。」
最初に声を上げたのは、ミツクニである。
「はい。彼には、私たち以上の実力があるようには思えませんが‥‥‥。」
次に、カナコも疑問の声を上げる。
他にも、なぜこんな影の薄そうなやつが、とか、めっちゃ弱そうだとか、失礼にもほどがある声が出るが、それに対してアキラは特に何も言わず。
(まあ、ごもっとも。)
と、だけしか思っていなかった。そもそも、弱そうに見えるのはアキラがわざと、気配の操作を甘くして、実力や気配を誤魔化しているからなのである。
「‥‥‥。」
ただクリスは、同じように質問するでもなく、同意するでもなく、ただじっとアキラのことを見つめていた。
「こらこらぁ、人を見た目で判断しちゃぁいけないよ。こう見えて、支部長のお墨付きだからねぇ。」
「こう見えては余計ですけど、ここにいる人たちよりは強いですよ。」
しばしの沈黙
『あ゛?』
アキラの実力を疑っている中、本人は煽るように自分は強いと言い放ち、クラスメイト達は皆無意識に額に青筋を浮かべる。当然である。
ちなみに、キョート校は六日制で刀剣科は先に普通科授業、その次の日に刀剣科の実技授業で交互になるようになっている。今日は、月曜日なので普通科授業である。
そして翌日
中学までと同じような眠たくなるような授業を終えた次の日である。
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