第5話
「依頼を決める前にさ、今のところの旅の目標は何なんだ?」
そう問うと、ロクは即答した。
「まずは仲間の確保と、それと並行して魔王軍の戦力を削ぎ落とす事だね。強そうな人をここで探したかったんだけど、イブキが皆避難させちゃったから...まぁ、イブキが仲間になってくれたからいいんだけどね」
「この度は大変すんませんした」
「ふふっ何その中途半端な謝罪!まぁ今日は一旦仲間探しは諦めて、魔王軍の妨害に専念しようか」
「そうだなー...えまじか、S級の討伐依頼がこんなにあるのか、」
ワールドツリートレント、ヘルケルベロス...殆どが見た事も聞いた事もないモンスターだ。
「サヴァロンは内陸国で八方を他国に囲まれてるから、他国までモンスターの討伐に行かなきゃいけない依頼もあるんだよね。
国内で行けるのは───ジェネラルゴブリンかな。ここから80km強離れたリヌータ平原を数百〜数千匹のゴブリンを連れて縄張りにしてるみたい」
「80km?徒歩だと余裕で丸々1日使うことになるぞ、あとジェネラルゴブリンは兎も角、数千体のゴブリンは流石に多すぎる」
「どっちも僕に任せてよ」
と自慢げに話したロクは、何故か急に手をこちらに差し伸べてくる。
「?手繋げばいいのか?」
「周りをよく見ててよ」
そう言われ手を繋いですぐ、いきなり俺とロクは平原に瞬間移動した。
「は!?」
「いいでしょ、僕は来たことがある場所にテレポートできるんだ」
テレポ...?何を言ってるのかは分からんが、とにかくロクはとんでもない能力を持っていることは理解した。
「てか、ろくに準備もできてねぇんだけど!!」
そう発狂していると角笛の音が聞こえて、やがて大量のゴブリン達がこちらに迫ってきていた。
「僕たちなら楽勝だよ!ほら、雑魚共は蹴散らしてやろう!」
「あぁもう、どうにでもなりやがれ!!」
そうやけにウキウキしているロクを尻目に俺はゴブリンに突っ込むのであった。
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