第129話 がんばれ!流星君!⑥

 宗介に本来受験する学校を聞いたら『聡明義塾学舎』と、ケロッと答えた。

 

 宗介、あんた、イケメンでスポーツマンで秀才って……ちょっと設定盛りすぎたんじゃ無い? って感じだ。

 

 ——— 宗介は柳生君用に問題を作り始めた。

 私達三人は勉強方法を知ってるって事で放置だ。

 さっきやった問題の分からないところを教え合ってる。

 

 ——— 時間はかなり経ち、休憩時間だ。


「そう言えば、翠ちゃんまた画像出回ったね」

「あれ何? 何でポーズ決めてんの! 見た瞬間爆笑しちゃった」

「だって折角だしね。無断で撮ってたからにはこっちのお願い聞いて貰わないとさ」

「ハァ? 何? 撮った子になんかお願いしたの?」

「うん。どうせ拡散するなら一番可愛く撮れたのにしてって。それ、私たちのスマホにも届くからって」

「アンタ病気は何処行った?」

「病気は治ってないよ。ただ、先週、モデルの撮影があって」

「ちょっと待って! モデルって何?」

「あ、そう言えば言ってなかったね。うんとね ——— 」


 私はモデル撮影するまでの経緯を話した。


「——— で、なんか写真撮られるのに慣れたっていうか……自信ついたって感じ?」

「凄いじゃん! で、撮影は成功したの?」

「うん。やっぱプロの写真は違うよ。そうだ! スマホに画像落としてたんだ」

 

 私はスマートフォンの画像を開いて二人の中央に置いた。

 二人は並んで置かれたスマートフォンを覗き込む。


「…………………」

「…………………」

「…………………」

「…………………」

「なんか言ってよ」

「——— ごめん。綺麗過ぎて言葉失った」

「うん。翠ちゃん綺麗……うわぁ、真壁君も綺麗じゃん」

「何これ? カッコいいんだけど私達より綺麗って……こうして見ると、真壁君の彼女って翠ちゃんしか無理だね」

「うん。ちょっと一緒に歩けないよ」

「中学時代モテまくって告られまくったって聞いたけど、仮に付き合っても三日と持たないよ」

「嫉妬しちゃう」


 ——— 二人の言う事は尤もだ。正直、私も隣に立つのが最初は怖いと思ってたけど、鏡に二人並んで立った時、何となく『似てるなぁ』って思ってから、それ程気にしなくなった。

 多分、妹達が似てるように私達も性別が同じだったら似たんだと思う。そんな気がした。



 ※  ※  ※



 今夜は、全員、私の家にお泊まりだ。

 友達がウチに泊まるのは初めてだ。かなり楽しみにしている。

 来羅は家が隣だけど今夜は帰らず私の家に泊まってく。来羅に言わせると『自分の家にいるよりセキュリティーがしっかりしてるから滅茶苦茶安心』って事だ。確かに、セキュリティーはしっかりしている。

 それに、女子が三人も集まればパジャマパーティーは必須だ。皆、初パジャパーだ。

 女の子はこういうイベントは何歳になっても大好きなものである。

 さて、パジャマパーティーの前にお風呂の時間だ。

 今日は女の子三人でお風呂に入る。

 お姉ちゃん以外の人とお風呂に入るのは初めてだ。

 高校生になって、お姉ちゃん以外の人に裸を見せるのも初めてだ。

 なんか恥ずかしい。

 因みにお風呂は三つある。なので男女別々に同時に入っている。



 ※  ※  ※



 流星デカいな。



 ※  ※  ※



 翠ちゃんって、形綺麗……。



 ※  ※  ※



 来羅ちゃん、意外にボン、キュッ、ボンだ!



 ※  ※  ※



 宗介、それ凶器だろ……。



 ※  ※  ※



 芹葉……ドンマイ!



 ※  ※  ※



 お風呂から上がって、リビングに集まった。

 流石に宗介は上半身裸で出てこなかった。ちょっと残念だ。何気に柳生君のも期待したんだけど……浮気はダメだね。



 ※  ※  ※



 寝室に案内されて、パジャマパーティー開始だ。

 寝室にはベッドが三台あって、ホテルのような感じになってる。ゲスト用の寝室を使うのは初めてだ。今日まで一度も使った事が無い。

 男性陣はここには居ない。別のゲストルームで就寝だ。

 男がいない時の女子のトークは結構生々しい……天然系と言われる私でもそれは分かる……大丈夫かな?


「さっき思ったんだけど、来羅の体……筋肉っていうか……体のメリハリ凄くない?」

「そう? ありがとう。一応、鍛えてはいるけど……サマースタイルアワードって知ってる?」


 私と翠ちゃんは首を横に振った。初めて耳にする言葉だ。

 

「サマスタって、ボディービルの一歩手前みたいな競技なんだけど、その中のビューティーフィットネスモデルって女子の部門があって、それに出場できる体を今作っているところ」


 来羅は徐にパジャマを脱ぎ、下着姿になった。この子、露出狂の気がある? 

 因みに身に付けてる下着は、大人な感じの飾りが付いてる所謂『ランジェリー』だ。この子、普段からこう言うの身に付けてんの?

 隠す事無く堂々としている。確かに見せびらかすだけの体つきだ。

 そして何気にポーズを決めてる。ちょっとカッコいい。


「凄いね。なんか……不二子ちゃんみたい」


 ——— 不二子ちゃん?


 翠ちゃんが知らない女性の名前を口にした。私は翠ちゃんを見て首を傾げる。


「そういう、翠ちゃんも凄くバランスのいい体つきじゃない。体全体の比率が黄金比って感じで、凄く綺麗って思った」

「えへへ、ありがと。も少しお胸に肉が欲しいかなーって」


 翠ちゃんは自分の胸をさすって持ち上げた。


「多分、今の大きさが丁度いいと思うよ。大きいとなんかバランス悪くなりそう」


 私の胸は二人と違って、体格の比率からも全然小さい。ちょっと二人が羨ましくなった。

 私は二人の大きさに肖ろうと思って……、


「ね、ちょっと触っていい?」

「だめー」

「えー、ちょっとくらいいいでしょ? 私のおっぱいちょっと小さめじゃない? 揉めば少しは私に移るかなって」

「ちょっとぉ、『触っていい?』って話が『揉んでいい?』に変わってんだけど!」

「芹葉、人の揉んでも大きくなんないよ。『揉まれる』。そっちの方が確実だね」

「そうなの?」

「柳生君に揉んで貰うのが一番なんだけど、あの甲斐性無しじゃいつになるか分かんないから……」


 来羅は翠ちゃんと目を合わせると、二人は無言で頷いた。


 ——— 何? 何企んでるの?


 すると翠ちゃんが、凄いスピードで私の後ろに回り込んで羽交締めにした。足も暴れないように翠ちゃんが後ろから足で私の足を押さえてる。なんかとんでもない格好にさせられてんだけど……。


「ちょっと翠ちゃん! 何? え? や、来……あ♡ ダメ……やん♡」


 来羅が私の胸を両手で揉み始め……そこから先は想像に任せる。ただ、服は脱がされてないとだけ言っとく。



 ※  ※  ※



「で、お前、やったのか?」

「……いや、まだだ」

「そうか……」



 ※  ※  ※



「ちょっとダメだって! 芹葉やめ……宗介だって……あん♡」


 今度は来羅ちゃんが私を羽交締めにして、芹葉ちゃんが私のおっぱいを揉み始めた。結構気持ちいい♡

 宗介が揉んでくれれば……今度揉ませよ♪

 そんな感じで、最後は来羅ちゃんが攻められた訳だが、下着姿だった来羅ちゃんはブラを取られて私と芹葉ちゃんに直に揉まれた。パジャマパーティーがパイモミパーティーになった……ふう♡

 なんだかんだで、これがキッカケで、皆、名前が呼び捨て呼びになった。

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