VS. MYSELF

思いはいつだって正しくは伝わらない

数秒前の過去をただひたすら後悔したあの頃のように


牡蠣のように口を閉じて流れに身を任せて

後はおどけてみせては自分を貶めていた それで全てが済んだ


それでも壁の小説を読み続けこれが最善策なのだと

青い呪文を唱えていた

やがて悪夢に目覚めて死を間近に見た


ずっとここから連れ出してくれる誰かを待ち侘びていたけど

そんなものはいないと思い知ったから夢を見るのはやめたんだ

かぼちゃの馬車なんかもう望んだりはしない

それが答えだ


嘘に満ちたあの部屋から逃げて希望に愛を込めた

ガラスの靴が粉々に砕けた頃に獏が悪夢を食べた


指導者を教祖のように崇め立て右折と言われればその通りに

白馬は馬じゃないと信じ込んだあの頃の俺にさよならしたい


子供の頃、大人になれば大人になれる そう信じてきたけど

何歳になっても未だに心は憎しみの火を燃やしたままで

独り佇んでいる

できれば水に流したいのに


ありとあらゆる偏見に耐え抜くために

全てのものを拒絶したし差別したがった

だけどそこで目にしたものは

独りぼっちの世界で涙を流す子供だった


自分自身の存在に罪悪感を抱いて

前を向くことさえ許されていないのだと

いつの間にかそんな思いに縛られていた

「その方が楽だから」だけど何かが違う

「思いはいつだって正しくは伝わらない」

だから伝えずにいた

だから、自分の敵は自分自身だってことに気づけたんだ

今ようやく運命が廻り始めた!


ドアの先にあるのが幸せだなんて限らない

今までより無駄な悲劇に陥るだけかもしれない

それでもいいから自分を試したい!

たとえ傷ついても、もう諦めたくなんかない

全てが絶望に終わろうとも!!!

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ALL FOR 0.000…1% 横谷昌資 @ycy21M38stc

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