聞き取れない刑事法と恐怖の政治学?(木曜日、金曜日)

木曜日の最初の授業、2限目は刑事法入門の授業。そう言えば、昨日先輩が単位取りやすいって言ってたやつだよな。


そんな話をMINEで綾羽さんとしていると、授業が始まった。


正直に言おう。聞き取れない。頑張って聞いているとわかったのだが、以前事故に遭い障害を患またことで普通に喋ることができなくなったらしい…

境遇については同情するし聞き取りづらい理由も理解はできた。けど、けど、授業内容がほんとに入ってこなくて辛い!!


「これテストどんな感じなんだろ。」


「テストないらしいよ

レポートらしい

他は授業後に課題が出て一回4点の15回で60点分だとさ」


「なるほど、ありがと」


まあまあ、そのあとちゃんと刑事法入門の授業は受けましたよ。


正直言ってレジュメなければほぼ頭に入らないだろうなって思いながら…先が思いやられる…



夕方綾羽さんからMINEが来た。

「しょうきさん、刑事法の課題書いた?」


「かいたよー

まあ300字くらいしか書いてないけど」


「はやい

どうやって書いた?」


「法学のロマンによって研究者を目指した話は聞かないってとことその理由、あと学校教育での法に暗記のイメージがついてるみたいな話かな

最後にまとめも


まだ提出してないからいじるかもだけど」


「すごい、えすごい文章力を感じる」


「めっちゃ褒めてくれるじゃん」


小説を読むのが好きだからそうやって褒めてもらえるとほんとに嬉しかった。


「自分がさ、法学部に来た理由混ぜ合わせて書こうと思うんだけど」


「めっちゃいいじゃん」


「ただ文章と関連してるか分かんなくて大丈夫かな」


「あーー

法学を学ぶ前にこんな経験をして法学部で学びたくなった。みたいなのならアリじゃない?」


「なるほどなるほど

ありがと

頑張ってみる」


「全然相談には乗るから僕でよければ相談して〜」


「え優しい

ありがと頼らせてもらいます」


「おっけー

頑張れ〜」


好感度稼ぎだろって?うっせいい子だし仲良くしたいと思ったら協力くらいするだろ。


二時間後

「おかげさまで書き終わりました!

ありがと」


「お疲れ様〜

全く俺何にもしてないけどね?」


そう、別に何か頼られることもなく普通に書き終えたのである。


「いやいや、参考になりましたあ」


「まあそれならよかったよー」


とまあこんな感じで木曜日の会話は終了

夏休みが終わってすぐは話題のネタが多くてとても助かる。


次の日

「おはようございます!」(5:44)


「気づかなかったわ、おはようございます

いやはっや

その時間に起きるなら夕方寝て夜中はオールするわ」(9:30)


僕の授業は2限から、綾羽さんの授業は1限から。


その上で綾羽さんは大学まで二時間かかるし僕は一時間で着くからよくよく考えればそのくらいにおはようっていうのはわかるのだが…


ちなみにおはようございますのMINEには電車に乗ってから気がついた。


「おはよー

昼夜逆転反対!」


「うぐ…

いや、5時起きとか…そんなの…

拷問じゃん…」


「気合いだー!」


強すぎる…


「えらいなぁ」


「まぁ遅刻したことあるけど笑」


「それでもw

5時がデフォはすごいって」


「ねね、しょうきさん1限なに」


「とってないよ」


「とってないのか!」


「時間割送ろうか?」


「みるー」


「どぞー」


そう言って時間割を送る。

ここで軽く僕の時間割を月曜から順に説明しておこう。

月曜日は2限からで英語、ゼミ、憲法(学部固有)

火曜日は1限からでバトミントン、フランス語、民法(学部固有)

水曜日は1限からで、英語、法学、国際平和論

木曜日は2限からで刑事法入門(学部固有)、物理学、フランス語

金曜日は2限からで政治学入門、古典芸能、キャリア形成(学部必修科目)


みたいな感じになっている。

1限は極力減らしたかったのだが、英語は動かせず、体育は4限に入れたかったが抽選に落ちてやけになって1限に入れた。悔いしかない。


「そっちのも見せたー」


「ん」


そう言って時間割が送られてきた。

軽く説明すると

月曜日は1限からで英語、哲学、教育、憲法「学部固有)

火曜日は2限からでフランス語、民法(学部固有)、日本国憲法

水曜日は1限からで英語

木曜日は1限からで倫理学、刑事法入門(学部固有)、自由と正義の倫理学、フランス語

金曜日は1限からで卓球、政治学入門(学部固有)3限空きコマ、キャリア形成(学部必須科目)


みたいな感じだった水曜できるだけ減らすために1限結構入れてるなって感じ…

あと金曜日の空きコマが少し気になった。


前期に空きコマあった時は普通に課題やったらしてたけど、結局普通に早く終わって帰ってやった方が効率がいい気もするのだ…わからんけど


「空きコマ作るとだるくない?」


「え、そんなこと思ったこともなかった。」


「いや、前回空きコマ課題ある時はいいけどない日とか帰りたくて仕方なかったから」


「確かにそれは暇かも

え、てかオンラインらしいよ今日」


「ね、でもboomだからオンデマンドじゃないのがなぁめんどい」


「ほんとだね

しょうきさん来ます?」


「いくよー

でもその次法学部棟から一番遠いとこなんよね

ほんとだるい」


「走らないと」


ちなみに2限の後は一応昼食の時間があるのでまあ、走る必要は実際ないが、だるいものはだるい。


「授業早く終わるって信じてる」


「終わるかなぁ」


「やめてよそんな怖いこと言うの

オンラインなんだから早く終わるでしょ

フラグかなこれ」


「神はしょうきさんを裏切る」


「かなしみ

あ、綾羽さん見つけたわ

てか人少なくない?」


「みんな辞めてったもんね授業とるの」


そう、この政治学入門、めっちゃ単位落としやすくて、大変って噂が多く、学部固有の中でこの授業だけ明らかに授業をとってる人数が少ないのだ。


話を聞いてると、ちゃんとやらなかった場合は2単位落とすだけです。って、もうなんかデフォで落としそうですっげえ怖い。


評価の内訳はテスト九十パー残りが授業後の一言コメントだそうだ。話聞きながらサラッと作って終わらせる。


「もともとは、先生と生徒両方の負担とあとから見返すことができるという点だけでオンデマンドのメリットを考えていたが、社会に出た時の練習であると考えると、確かにオンデマンドよりもオンラインで授業することに大きなメリットがある。というのは納得ができた。

よし」


「文考えるの早くない?」


「まあ一言だからね」


「ひとことか?」


「ひとことよ」


「ひとことの概念って人によって違うんだね」


まあ、ちょっとだけ長い自覚はあったけどゆうて一言である。たぶん


「まあ。一個だから」


「なるほど、。が一文か

納得

うちなんてかこかな」


「DSの話とか面白いんじゃね?w」


「笑っちゃったじゃん

笑わせないで!」


DSの話とは授業においてのルールの話である。私語は禁止、授業を妨げる音も全般が禁止、匂いなどを起こすのもダメというものであり、それ際触れなけれなければ何かやってても怒らないと言うものだった。


そのため過去にはDSを持ってきてやった生徒や匂いが出ないように水炊きの鍋作った生徒がいたとか居ないとかそんな話が出たからである。


「綾羽さん鍋の方はやったら?

なべなべ」


「一緒にやろ?」


「w

いつやる?

とりまここ来る前に食材買ってこなきゃ

何入れる?」


「肉」


「肉いいね

綾羽さんのスマホも鍋に入れよう」


「!!!!!!?

サイコ?」


「さいこう?」


「、、、、」


いや、つい、だって…面白そうだったから…


「いや〜つい」


「逃げなきゃ

スマホ壊される」


「ワンチャン壊れないよ」


「泣きます

あやはの心が壊れます」


「かわいそうに

よしよし」


「笑わせにこないでください」


「笑わないでください」


「無理です」


「こらえてください」


「無理です」


「いやほなむりやん


あ、全然話変わるけどさ、就職相談会みたいなの申し込んだ?」


「なにそれ?」


「法学部公認のサークルがあってそこ主体の」


「あ、それなら申し込んだよ」


「はや」


「しょうきさん行かなーい?」


「俺そのサークル入ってるから運営側よ

だから当日は会えるよ」


「やったあ」


「ちっちゃい子」やっべ


「?」


まあ、いっか

「いや、喜び方がさw

可愛らしいって感じだからw」


「同い年…」


「ま、まあ、褒め言葉だから…」


「褒められた感じしない、」


僕もこの言い方で言われたらそう思う。けど、それ以外に表現できない感じだったんだもん


「しょうきさん誕生日いつ」


「12月31日」


「あやはの方が早生まれじゃん

しょうきさんのほうがちっちゃい!」


「いやまあ、普段しっかりしてるのにたまにふにゃんってw」


「ふにゃん、、、」


「幼い感じが」


「あやはの方が産まれたの早いんだから

敬え」


残念ながら主導権は渡さない


「可愛らしくていいと思うよ?」


「うー

嬉しい、」


うーーん…素直で可愛いから性格悪いとこが出てきてしまう…敬えって言われたからな…ニヤリ


「敬語使いましょうか?」


「あ

距離感じるからやだあ」


「いえいえ、そんなことありませんよ」


「、、、」


「やめて欲しい?」


「やめて欲しい」


「じゃあやめるか」


「ありがとっ」


んーーやっぱり可愛らしいだな


「てか次空きコマだよね」


「そー」


実はなんだかんだ話をしているうちに2限が終わり、なんなら3限が始まったころだった。


「こっちはなんか動画見るらしいけどそっち何するの?」


「教務センター行ってきたわ」


「えら

こっち普通に寝そう…もう何度か寝落ちてる…」


「おはよ笑」


「なんかびっくりして起きるような暴露ないの?

(無茶振り)」


眠いからっていっていいことと悪いことがあるだろって?


しかも関わり初めて4日の相手に?


それはほんとにそう


「えー

何系?」


「何系??

彩葉さん自身のことで」


「漢字ちがーう」


「あやはさん」


「うん笑

えー

受験生の時」


「うん」


「この学校受けてるの知らなかった」


「??え?」


え??どゆこと????ん???


「ままが共テ利用で出してて

共テ利用だから現地に行ったことなかったから」


「なるほど!?ww」


「受けたはずのないところから合格通知来た」


「びっくりじゃん」


「へ!!!!?

なぜ!?

って笑


どう?起きた?」


「あやはさんと話し続けてればおきてるw」


「笑笑

暴露かぁ」


「途絶えたら落ちるw」


「はい笑

しょうきさんはないの?」


「んーばくろ?」


「うん」


「あー最近のならあるよ」


「なになに」


「今年初めてネットで友達作ったんだけど

まあまあ色々あって

先週同い年の男子と夜中に通話してて

相手は僕を男だってわかってるんだけど、

褒め続けたら歪んでた。

いや、ごめん選んだネタが悪かった一旦全部忘れて?w人のこと歪めて焦ったって話だけなんだけど」


「えっと

歪めるってどんな?」


「ほら、俺って少し声高いのとか…」


「うん?」


「まあ、恋愛対象を歪めたらしい」


「なるほど、、、

え、すご」


「これで満足か!

そして全部忘れて!」


「面白すぎる」


「いや、焦ったってほんと」


「笑笑

うーーーん

暴露暴露」


「あるにはあるけど交互にやるか」


「おお笑

うーん笑」


「昔あったやばい話でもいいよ」






今思えば、多分ここも一つのターニングポイントだったんだろうな。この後の関係を左右することにつながる


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回からだんだんだんだんだんだん…


こんなに文字数多くなる予定ありませんでした

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