呪いのおっさんと願いを叶える神のタマ〜ありふれた素晴らしい異世界に不快な奴らを添えて〜
ナッパー
第1話
青い空。
広がる草原。
風に揺れるイチモツ。
「……ここが、異世界」
異世界の太陽的なモノから発せられる、ポカポカとした心地良い陽気が、俺の全身を包む。
ジャパンでいうなら、季節的には春。
アレな人が増えると言われる季節です。
「フッ……解放感がスンゲェ」
今、この瞬間、俺は異世界にデビューした。
借金や体調不良に悩んでいた前の俺に、グッバイ。
生まれ変われたハッピーな俺に、ハロー。
そして、生まれたままの俺に……ジーザス。
あれだよ。
よく主人公的存在のヤツが言う、「どうしてこうなった」、とかいうヤツだよ。
「……OK、まずは状況を整理しようか」
俺の名前は
40歳のおっさん……いや、この世界では生まれたてなので、0歳の赤ちゃんだ。
まぁ、見た目はおっさんのままだけど。
「バブゥ♡……いや、落ち着け俺。いくら生まれたままの姿だからって、バブゥはないわ。次いこ次」
日本での俺という存在は、酔ってアパートの階段から落ちて盛大に転げたら、狭い住宅地の道路を爆走してきたトラックに轢かれて、ミンチになった。
漫画のオチみたいな最期だね。
「思い出すと『はぅあ!!』って気分になるわ」
んで、そこからなんか暗い空間で、光って喋るデカいタマな自称神的な存在と、あーでもないこーでもないとトークをした。
以下、ちょっとだけうろ覚えな回想。
俺「ギャルゲみたいな世界で美少女処女な幼馴染とキャッキャぬぷぷなハッピーエンドを迎えたい」
神『じゃあ、先に違う異世界でタマ集めろし』
俺「じゃあ、お強いおチートをおくれ」
神&俺「『あーでもないこーでもない……』」
神『OK牧場!!』
俺「サムタイム時々!!」
俺&神「『こーでもないあーでもない……』」
回想終わり。
だいたいこんな感じなトークだった気がする。
で、その結果がコレだ。
カスタマイズされしおじさん、異世界の地に爆誕。
真っ裸で。
素っ裸ーニバル。
すっぽんポンポコポンポコチンよ。
「初期装備もちゃんとトークしてれば良かった」
いや〜、チート内容(壊れ)や肉体改造(一部以外気持ち程度)自称神的存在の目的(へー)なんかやら重要なトークが終わったら、一仕事終わった気分になっちゃたんだよなー。
自称神も、じゃあだいぶイイ感じにできたし、コレでそろそろイっちゃう?
って言うしさー。
俺も、じゃあそろそろイクイクゥとか言っちゃったしー。
「……ま、しゃーないか」
うし、切り替えてイこう。
初期装備が皆無なだけで、俺にはお強いおチートある。
モロ出しなイチモツだって、改造されてどこに出しても恥ずかしくないレベルなんだし。
いつまでもグダグダしてても仕方ない。
上を厶けて歩こうじゃないか。
いや、上を向いて歩こうじゃないか。
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