第2話 あなた、パクってますよ!

そんなバカな、と思ったあなた。

ほんのちょっとだけ、心当たりありません?


勇者、魔王、ギルド、魔法、冒険者、ギルド、ゴブリン、スライム、ドラゴン、エルフ、ポーション、HP、ヒール、召喚、獣人……


もう、この並びだけで“またかよ”ってなるの、わたしだけじゃないはず。


誰かが最初に作った面白い設定を、何百人もが使いまわして、

「王道だから」「テンプレだから」で許されてる――

……それって、パクリじゃないんですか?


もちろん、まったくの盗作って意味じゃない。

でも、“見たことあるもの”を“何度も何度も当たり前に”出すことが、正直しんどい。


書き手としても、読み手としても、思うんです。

フィクションなら、もっと自由な発想で何でも書いていいはずなのに。

異世界なら、なんでみんな同じようなギルドやダンジョンが出てくるんでしょう?

なんで剣と魔法の世界なんでしょう?


そうじゃないと受けないから? 読者が安心するから?

……でも、それって「お決まり」ってやつですよね。

本当は、見たことない景色が見たい。聞いたことのない力が読みたい。

フィクションって、現実ではできないことを何でもできる場所じゃないんですか?


だからこそ、あえて言います。

あなた、パクってますよ!

……って。ちょっとだけ、ね。


あなたはどう思いますか?

「魔王軍」とか「スライム」とか、「またこれか」って思ったこと、ありますか?

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