第3話 戦って勝つ、それしかないの?

ストーリーの要約が「戦って勝つ」。

あーなってこーなっていろいろあって、そんでもって、戦って勝つ!

もうね、ストーリーの要約、これで済むんですよ。


いや、分かるんです。作るの簡単で分かりやすい。まあ読者も満足する。

だから、結局そっちに逃げてしまいがちなんですよね。

でも、そればっかりだと……芸がないなあ、って思うんですよね


どんなに感動的な回想があっても、どんなにシリアスな伏線が張られていても、

一言でいえば、やっぱり戦って勝つ。


ゲームでもそうですよね。

敵を倒してステージクリア、魔王を倒してエンディング。

獲物を獲って食べてきた私たち、やっぱり何かを殺すことの達成感って凄い物があるんでしょう。


そう考えると、逆に戦わずして満足感を与えられる作家って凄いなあと思うのです。

そういう物語を書く人は、きっと“戦って勝つ”以外の価値を知ってる。


あなたはどうですか?

剣を振るわなくても、物語は終われると思いますか?

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