第50話 暴風雨の中へ

※この物語には、性的描写および暴力、DVに関する描写が含まれております。



 9月8日金曜日。明日からいよいよ文化祭が始まる。今日は文化祭準備のため授業はない。誠也せいやたち吹奏楽部は、休日体制で朝9時からの部活だったため、本来であればいつもより2時間ほど家を遅く出て良いのだが、今日は台風の影響で電車の運行に支障が出るかもしれないと考え、1時間ほど余裕を見て学校に向かうこととした。


 電車がトンネルを抜けた途端、激しい雨が窓を叩きつける。

「ほげ~、ひどい雨だね~」

 えり子が目を見開いて外の様子を見る。誠也には心なしか目が輝いているように見えた。

「なんか、喜んでないか?」

 思わず誠也がそう問いかけると、えり子ははにかみながら答える。

「うじゅ~、不謹慎ながらちょっとワクワクしちゃって……。今夜はコロッケかな~」

 そう言ってえり子は首をすくめた。お天気好きで日頃からこまめに気象情報をチェックしているえり子にとって、台風は特別なイベントなのだろう。

「小寺家では台風が来るとコロッケを食べる風習があるのか?」

「はにゃ? うちだけじゃなくて日本人の常識でしょ~」

 えり子は目を丸くして、さも常識かのように話す。

 

「ところでさ、えり子ってなんでそんな天気、好きなんだ?」

 誠也が素朴な疑問を口にすると、えり子は誠也の唇に人差し指を当てて言った。

「それは、ナイショ!」

 誠也はそれ以上何も言わず口をつぐむと、えり子が続ける。

「ねぇ、片岡。それより、私との約束、覚えてる?」

 

 えり子との約束――。誠也が忘れているはずも無かった。夏休みの終盤、えり子は誠也に2つのリクエストをしてきた。一つは明日9日、えり子の誕生日になった瞬間にお祝いのLINEを送ること。そしてもう一つは、翌10日、文化祭のステージでバンドの発表がうまくいったら、えり子に「ご褒美」をあげることだ。

 

 誠也は微笑みながら答える。

「あぁ、もちろん。まずは明日の午前0時だな」

「はずれ~! 明日の0時じゃなくて、今日の24時だよ」

 えり子がいつものいたずら顔で言う。


「同じじゃん。それにえり子の誕生日は明日だろ?」

 誠也が面倒くさそうに言うと、えり子は笑顔で続ける。

「ねぇ、片岡。人って、いつ歳をとるんだと思う?」

 突然の質問に、誠也も首をかしげる。

「はぁ? 生まれた時間か? それとも、日付が変わった瞬間?」

「うにゃ~、ざんね~ん! 正解は『誕生日の前日の24時に年をとる』って法律で決まってるんだよ」

 えり子はしたり顔で話す。


「なんでそんな、まどろっこしいことするんだ? 素直に日付が変わった瞬間でいいじゃん」

「それじゃあ、ダメなのだよ、片岡くん」

 えり子は大げさな身振りで今度は偉そうに話す。

「なんで?」

「それだと、2月29日生まれの人は、4年に一度しか歳をとれないじゃないか」

 えり子は大学教授よろしく、高飛車な口調で解説をする。


「なるほど、そう言う事ね」

 これには誠也も納得した。更にえり子は続ける。

「だから、4月1日生まれの人は、前の学年になるのじゃよ」

「ほぅ、なんか長年の疑問が解決したわ~」

 誠也はすっかりえり子の話に感心した。


「っていう訳で、今日の24時にLINEしてね!」

 えり子はいつもの口調に戻ってウインクする。

「はいはい、わかりましたよ」

 

 そんな他愛もない会話をする二人を乗せて、電車は土砂降りの中を定刻で走っていた。

 当初、台風は太平洋側に逸れる予報だったが、日本列島に近づくにつれ、次第に進路を西寄りに変えてきた。このままで行くと今夜には静岡県辺りに上陸し、関東を縦断する進路となっていた。

 誠也たちの住む街では、明け方から大変な土砂降りとなっていたが、幸い電車やバスが大きく遅れることなく、二人は無事、学校に着くことができた。

 

 

 9時。副部長の号令と共に、定刻で部活が始まる。今日は、午前中は音楽室で合奏、午後から明日からの文化祭のステージとなる体育館へ移動し、リハーサルの予定だ。

 部員は皆、時折激しくなる雨脚を気にしつつも、スケジュール通りに行動し、10時より学生指揮者による合奏が始まった。

 

 ところが10時半頃だった。合奏中、部員たちのスマホのアラーム音が一斉に鳴り出した。


「え? 何?」

「地震?」

「ミサイル?」


 部員たちは皆驚いてスマホの画面を見る。どうやら、大雨洪水警報が発令されたらしい。皆、不安そうに窓の外御眺める。外では、雨が緩急つけながらも激しく窓を叩く。

 音楽室から見る景色はいつもとさほど変わりはないが、市内では土砂災害の危険が高まっている地域があるらしく、高齢者等に避難を促し始めたらしい。


「とりあえず、学校周辺には避難指示が出ていないようなので、合奏再開しますか」

 部長の友梨ゆり先輩の指示で、学生指揮の狭山先輩により合奏が再開されたが、すぐに今度は校内放送により中断を余儀なくされる。


「学校内で文化祭の準備をしている生徒の皆さんに連絡です。台風の接近により、この後更に風雨が強まり、交通機関に影響が出る可能性が高まったため、速やかに文化祭の準備を終了し、昼までに帰宅をしてください」


 放送を聞き、音楽室内は部員たちの落胆の声が一斉に上がった。そんな中、音楽室の隣の教官室から電話の呼び出し音が聞こえる。友梨先輩が急いで教官室に入っていった。恐らく顧問のヤマセンからの連絡だろう。合奏は中断されたまま、指示を待つ。


 各自、音出しを始めたが、再び校内放送が入り、中断する。放送で、今日のスクールバスは12時発で最終になる旨がアナウンスされた。

 再び音楽室内は落胆の声が上がる。そこに友梨先輩が音楽室に戻ってきた。結局、合奏はこのまま中止。この後、午後に予定していた物品等を体育館に運んで、今日は解散することになった。誠也たちは渋々楽器の片付けを始めた。

 

 明日は予定通りであれば朝から文化祭が始まるため、大きな楽器や大道具類は今日中に会場となる体育館へ運び入れないといけない。誠也たち大道具係は、物品が保管されている倉庫前に集合した。

 

「誠也くんと小野寺ちゃんは、あの看板、運んでくれる?」

 担当の果穂かほが手際よく指示を出していく。

「おっけ~!」

「えっと、えっと、は、はい!」

 誠也の後を小野寺さんがおどおどしながら付いてくる。

 

 事前の果穂の段取りが良く、スムーズに仕事が進む。手の空いている部員たちはパーカッション等の大きな楽器の移動を手伝う。今年の春以降、定演やコンクール、野球応援等で幾度となく楽器の移動を繰り返してきた部員たちは、終始スムーズに動く。

 

 そんな部員たちを見ながら、ふと誠也は思う。このメンバーでこうして活動するのもあと3日。日曜日の文化祭のステージを最後に3年生は引退する。そう考えると急に寂しくなる一方で、その実感がわかない自分もいた。

 

 一方、昨日陽毬が言っていた「首謀者」達の動きも気になった。確かに言われてみれば、一部の2年生の素っ気ない態度などが目に付く。誠也はなるべく気にしないようにしたが、やはり見ていて気持ちの良いものではなかった。

 

 1時間ほどで全ての楽器や荷物を運び終えた部員たちは、再び音楽室で次の指示を待っていた。部長ら幹部と演奏会実行委員は生徒会の文化祭実行委員の下へ、今後の打ち合わせに行っている。

 

 そんな中、木管パートを中心に俄かに生徒がざわつき始めた。えり子がその動きを敏感に察知して、視線をそちらの方へ向ける。

 

「どうした?」

 直樹なおき先輩がざわついている集団に声を掛けると、莉緒りお先輩が答える。

「1年の松本さんの体操服が、カバンの中からなくなったみたいなんです」

 

(多希の体操服が?)

 誠也は驚いて先ほどからざわついている集団を改めてみると、多希が無表情で下を向いている。

 

「今時、体操服泥棒かよ?」

 颯真そうまが驚きとも呆れともとれる表情でつぶやくが、まりん先輩は厳しい顔をしている。

 明らかに不自然だ。誠也とえり子も顔を見合わせる。

 

「とりあえず、みんなで探すか」

 部長ら幹部が不在の中、直樹先輩がイニシアティブをとり、部員が一斉に動き出す。

 

「どんな袋に入れてた?」

「最後に見たのはいつ?」

「間違って誰かのカバンに入れたとか……」


 幾人かの部員が手掛かりになりそうな情報を多希から聞き出す。

 誠也は音楽室の隅に置いてあった自分のカバンを拾い上げた。念のため中身を確認しようとカバンを開けると、見覚えのない巾着型のビニール袋が入っていた。

 

(もしかして……)


 誠也はその袋をカバンから取り出すと高く掲げ、多希の方に声をかける。


「もしかして、これ多希のか?」


 誠也の声で全部員が静まり返り、誠也に視線が集まる中、多希が誠也の方に歩み寄る。

 誠也からその袋を受け取ると、多希は言った。


「うん、私の」

 

「あの、一応言っておくと、俺……」

「大丈夫。ここにいる誰もが、誠也がやったんじゃないってわかってるから」

 多希の声はそう大きくなかったが、少なくとも音楽室内の部員全員には届いた。

 

 多希は振り返ると、無表情のまま、全体に向かって言った。

「お騒がせしました。無事見つかりました。ありがとうございます」

 そして多希は、元居た場所に戻っていった。

 

 音楽室内は何とも言えない微妙な空気に包まれたが、ちょうどその時、部長たち幹部が戻って来た。


「今後のことをアナウンスするので、全員、席に着いて」

 友梨先輩の指示で、部員たちは皆、素早く席に着いた。


 友梨先輩は全員が席に着いたことを確認すると、早速今後の予定について指示を出した。明日から始まる文化祭は、天気も回復することが見込まれるため、基本的には予定通りの動きとなることがアナウンスされた。そして、12時の最終スクールバスに間に合うよう、今日は早めに帰宅するよう言われ、解散となった。

 

「ちょっと、多希と話してくる」

 解散となった直後、誠也はえり子にそう伝えながら席を立つ。

「そうだね。多希ちゃん心配」

 えり子も心配そうにそう言った。

 

「多希、大丈夫か」

 誠也が多希の元に寄って話しかける。

「誠也、うん。ちょっと話せる?」

 多希はそう言いながら立ち上がる。

「もちろん」

 多希に促されて誠也は廊下に出た。

 

「何かごめん、私のせいで巻き込んじゃって」

「いや、それは構わないんだけど……」

 誠也と多希が廊下で話し始めた矢先、テナーサックスの武藤優奈ゆうな先輩と、トロンボーンの篠原亜純あすみ先輩が話しかけてきた。どちらも2年生で、陽毬ひまりの言うところの「トリマキ」である。

 

「誠也くん、リコちゃんがいるのに、松本さんにも興味があるのね」

 武藤先輩がにやけながらそう言う。

 誠也は怒りを抑えて言う。

「違います。俺は何もしていません」

「それじゃぁ、松本さんの自作自演なのかしら?」

 武藤先輩はそう言って嘲笑う。

 

 誠也が怒りを抑えきれず拳を強く握りしめた瞬間だった。

「おい武藤、やめろ!」

 まりん先輩だった。まりん先輩と武藤先輩の鋭い視線がぶつかる。

 

 その時、多希は廊下を走り出した。

「多希!」

 

 誠也は追いかける。多希は廊下の端の扉を開けると、そのまま屋上に飛び出した。誠也も後を追う。


 外は土砂降りの雨。おまけに風も強く、大粒の雨粒が容赦なく二人を叩きつける。それでも構わず多希は走り続け、誠也も追った。

 

 しかし、もう少しで反対側の廊下の入り口に着くというところで、不幸にも多希は足がもつれて転んでしまった。


「多希、大丈夫か?」

 誠也が慌てて駆け寄ると、多希はうつ伏せのまま声を上げて泣き出した。


「大丈夫だ、多希。とりあえず、中に入ろう」

 誠也は手を差し伸べるが、多希はその手を取らず立ち上がった。


 二人は既にずぶ濡れだった。多希はゆっくりとした足取りで反対側の廊下の入り口まで来ると、扉を開けて中に入った。誠也が後に続き、扉を閉める。

 

 扉が閉まると、先ほどまでの雨と風の音が幾分か和らぐ。多希は壁に背を預けると、そのまましゃがみ込んだ。

 誠也も黙って多希の左側に座る。

 


 多希は顔を伏せて、再び声を上げて泣き出す。

「多希……」

 誠也は落ち着かせるように肩を抱いた。


 誠也はしばらくそのままで様子を見ていたが、多希は落ち着くどころか段々と息が荒くなっていった。やがて多希は両手で左胸のあたりを抑えて、大きく呼吸をし出す。

 

「胸、苦しいのか?」

 誠也が心配そうに問いかけると、多希は絞り出すような声で答える。

「大丈夫、しばらくしたら落ち着くと思うから」


 誠也は先週、1年生だけでミーティングをしたときのことを思い出した。あの時も確か多希は左胸のあたりを抑えていた。

 心臓に何か病気でもあるのだろうか? 誠也はぼんやりとそう思ったが、知識があるわけでもない。どうしたらいいかわからず、そのまま様子を見た。

 

 数分が経過しただろうか? 多希の呼吸は次第に落ち着いてきた。誠也も少し安堵する。


「ごめんね、私のせいで誠也を巻き込んでしまって」

 多希がゆっくり、消えそうな声で呟く。

「俺は大丈夫。それに多希は悪くない。全部、頭のおかしい2年生のせいだ」

 

 誠也はそこまで言うと、先ほどの武藤先輩の光景を思い出し、再び怒りが込み上げてきた。

「私が、私が悪いのよ。私の呪いがそうさせているの」

 多希が不可思議なことを言う。


「呪い?」

 誠也は一瞬、怪訝そうな顔をする。

 多希は制服のブラウスの左胸のあたりを右手でぎゅっと握りしめる。

 

「多希は呪われてなんていないよ。大丈夫。もう、制服びしょびしょだね。後でさっきの体操服に着替えないとな」

 誠也がそう優しく声を掛けると、多希は何を思ったかブラウスのボタンを外し始めた。


「多希?」

 誠也は慌てて制止する。

「今脱いでもさ、着替えないから。音楽室戻ってから、着替えよ?」

 

 多希は誠也の制止を聞かず、ボタンを外すと、ブラウスの左側をはだけた。薄いピンク色の下着に包まれた胸元が覗く。誠也は反射的に目を逸らす。


「多希、ここじゃダメだって。着替え持ってこないと」

 誠也が目を逸らしながらそう言うと、多希は先週のミーティングの時と同じように誠也の右手をつかんで、自身の左胸に当てた。


「……!」


 焦った誠也は手を引っ込めようとするが、多希がそれを許さない。

 

「多希!」

 誠也は思わず多希の胸元に視線を向けると、多希は左手で下着を少し外側にずらし、誠也の右手を更に中へと進めていく。

「多希、ホントにダメだって!」

 誠也は指先に伝わる多希の柔らかい感覚に、半ばパニックになりつつあった。


 やがて、誠也の指先が、それまでの肌とは違う感触を捉え、誠也はハッとした。多希の触れてはいけない部分に触れてしまった。一瞬そう思ったが、何か違和感を覚える。

 

「見てもいいよ」

 

 多希は抑揚のない声で呟く。誠也はその声に促されるように、無意識に自身の指先の触れている部分に目をやって、ハッとした。

 

 多希の左胸のふくらみの、真ん中よりも少し内側。周りの皮膚とは明らかに違う部分があった。大きさはちょうど誠也の人差し指の爪と同じくらいの円形。薄いピンク色で、皮膚は少し突っ張った感じで艶がある。

 

「これは?」

 

 誠也が悪い予感がした。

 多希が答える。


「タバコ。父親にやられた」


 誠也は言葉を失った。

 やや暫くして多希が続ける。

 

「これは私が9歳の時に刻印された、呪い」

 

 誠也は尚も言葉が見つからず。多希の胸に残るその円形の傷跡から目を離すことができなかった。

 

 その時だった、不意に屋上の扉が開いた。

 誠也が驚いて扉を見ると、えり子と穂乃香ほのかだった。

 

 穂乃香は誠也と多希を見た瞬間、目を丸くして絶句した。

「誠也、何してるの?」

 

 誠也は思わず右手を多希の胸から引っ込めるが、ただでさえ半ば放心状態であったため、それ以上は何もできずただ茫然と穂乃香を見た。

 多希のブラウスは大きくはだけ、下着も不自然にずらされていて胸元があらわになっている。何の言い訳も浮かばなかった。

 穂乃香は驚きのあまり、絶句している。


「あの、これは……」

 多希が言いかけると、えり子がさしていた傘をたたみ、多希の前にしゃがみ込むと、多希のはだけているブラウスを直しながら笑顔で言う。

「もにゃ~、こんなところでイチャついちゃだめだぞ? いつ誰が通るんだかわからないんだから」

 

「えり子、あの……」

 誠也が弁解しようとすると、えり子に遮られる。

「音楽室、もう閉めるっていうから、二人のカバン持って追いかけてきたら……もう、まったく!」

 そう言って、えり子は二つのカバンを誠也たちの前に置くと、立ち上がって階段を下り始める。

 

「こんなところで仲良くしてたら風邪ひちゃうぞ。早く着替えなさ~い」

 そう言い残して、えり子は階段を速足で降りていく。

「あ、リコ、待って~」

 穂乃香は慌てて傘をたたんで、えり子を追いかけて行った。

 

 やがて二人の足音が完全消え、再び静寂が訪れる。

「ごめんなさい、私、誠也……、リコちゃん……」


「多希、落ち着いて。大丈夫だから」

 そう言いつつも、誠也は「これは完全にアウトだな」と心の中で思った。

 

「とりあえず、えり子の言う通り、ここにいてもな。また誰かが来てもまずい。下の階の教室にいって、ひとまず体操服に着替えよう」

 

 誠也は先に立ち上がり、手を差し伸べる。多希はその手を黙って取って、立ち上がった。

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