第19話 黒幕は誰だ
白石・丸森両名の直接対決は、原田消防士入院中の病棟ロビーで、となった。
面会可能な時間は10時から12時で、丸森さんが30分早くついて時間を潰していたところに、退院したばかりの白石さんが鉢合わせた。
原田消防士本人は、タイミング悪く、車椅子でトイレに行ったところだった、という。
便秘じゃないにしてもトイレが長いのに、車椅子から便座への移動に費やす時間まで、ご本人が考えていた以上の時間がかかったようなのだ。肝心の面会時間スタートまでに、原田消防士は、ベットに戻って来れなかった。
白石・丸森両名には、それぞれ付き添いがついていた。
白石さんには、木下先生。
そして、丸森さんにはセバスチャン君である。
代理戦争という言い方は適当ではないけれど、口論の火蓋は、まずこの二人の間で、切って落とされたのである。
木下先生が、丸森さんサイドにつきつけたかった事実は、3つあった。
一つ目は写真のウソ。二つ目は、今回の一連の騒動の黒幕。そして三つ目は、白石さんの負い目に対して、である。
「私、見破りました」
探偵漫画の決め台詞にでもありそうな一言だったけれど、私は思い出せなかった。
そもそもコナン君にしても金田一少年にしても、こんな写真トリック……浮気の有無をハッキリさせるためなんていうショボい目的のために、灰色の頭脳を使ったりはしないだろうから。
おっ。
話が脱線してしまった。
当然、この場に私は居合わせなかったわけで、以下は木下先生ご本人からの又聞きである。
そう、木下先生は、シャーロックホームズなみの名推理で、丸森さんのトリックを暴いたのだ。
「これ、上下逆なんですよね、丸森さん」
そう、スマホに送付された写真の構図では、ベッドに横たわった半裸の丸森さんに、同じく半裸の原田消防士がキスしようとしているように、見える。
でも、実際は逆なのだ。
ベッドに横たわっているのは、原田消防士のほうで、それに、丸森さんが覆いかぶさるようにしているのである。
「写真細部の不自然さが、これで全部説明できます」
丸森さんの髪がワックスでガッチガチに固めてある理由。これは、髪が下に垂れてしまうのを、防ぐため。いくら上手にポーズをとったとしても、重力の影響でまとめられてない髪が下に伸びるのを、止められない。
枕カバーのフリルが毛羽だっていた理由も、これでハッキリする。そう、丸森さんは、自分の髪の毛が下に落ちないような工作はしたけれど、枕カバーの細部までは見落としていた、ということなのだろう。
「原田さんに身に覚えのないのも、これで説明がつきます。写真だけ見ると、彼氏が目をつぶってキスしようとしている場面に見えるけど、実は、単に眠っていただけ……あるいは、気絶していただけ、なんですよね」
手のツッパリが不自然なのは、もともと突っ張っていなかったから。そう、紐で吊るすか何かして、原田消防士の手を持ち上げ、「下」に手がついてるいるように、見せかけた、ということなのだ。キス直前なんていう際どい場面で、タイミングよくスナップショットできたのは、そもそも直前でも何でもなかったから。カメラのタイマーを仕掛けてから、原田消防士の上で、それっぽいポーズをとるまで、時間はたっぷりあったはずだ。
木下先生は続けた。
「原田さんの髪は、幸い地肌が見えるくらいの短髪で、工作もいらなかった。丸森さんが裸だったのは、煽情的な雰囲気を狙ったっていうのももちろんだけれど、服の細部が下方に、不自然に垂れ落ちるのを防ぎたかったから。最初から着てなきゃ、余計な工作はしなくていい。こういう写真では、女の子が胸を隠すのは当然なので、ちゃんと手で押さえて、乳房が下に垂れて見えるのもカバーできます。どうです、当たってます? 影を作らないように念入りにライトを当てたのも、同じ、上下をごまかすため。機材がそれなりにそろってないとできないから、高校の視聴覚室あたりが、撮影場所かしら? トリック写真としては秀逸だけれど、工作自体はそんなに難易度高くなくて、良かったですね、丸森さん?」
セバスチャン君が、姫をかばうように立ちはだかった。
「あなたの推理には、三つの間違いがありますよ、木下先生」
この日は白シャツに燕尾服、クロスタイというカッチリした執事姿である。
私服高校とは言え、いったい何着の執事服を持っているのか、と木下先生は呆れたそうな。
「一つ目の間違い。写真は完全に上下逆じゃない。正確に言えば160度回転させた上で、トリミングしたものです。
二つ目の間違い。姫は、このスナップショット一枚のために、血のにじむような努力をしてきましたよ。仰向けに寝ているように見せかけるため、厚さ11センチの分厚いウレタンマットレスを背負って、不自然な体勢でポーズをとっていた苦労、考えてみてください。
三つ目の間違い。これはタイマーで撮影したものではありません。僕が全部セッティングして、シャッターも切りました」
正確に言えば、木下先生の指摘にはもう一つ……四つ目の間違いがあったそうな。
丸森さんが胸を押さえていたのは、バストを隠すためと、バストが垂れ下がって上下逆なのがバレないようにするための一石二鳥……という下りだ。服を着ているときはナイスバディが売りの丸森さんだけれど、実際はパット三枚重ねで盛っていたペッタンコ女子。たとえブラックホール並みの超重力で引っ張られたところで、垂れ下がる胸なんてナイ、という事実だ。「そうそう、もう一つ忘れてました」と前置きして、セバスチャン君は語ろうとしたらしいのだけれど、姫の血走った目に気圧されて、途中でやめてしまったという。
「写真のトリックを見破ったこと自体は認めてくれるんですね、留守君」
「ええ。ただ、もう、見破ったところで、白石さんと原田消防士の破局は決定的、みたいな感じですけどね。目的は既に達成されました」
「それは違うでしょう、留守君」
「ほう。何がどう違うっていうんです、木下先生」
「丸森さんの目的は、確かに白石さんと原田さんの関係に亀裂を入れること、だったかもしれない。けど、留守君の目的は違いますよね。取巻きサークルをぶっ壊す。自分以外の男子を、丸森さんから引き離すため、なんでしょう?」
白石さんだけでなく、丸森さんその人も、木下先生の断言に驚いた。
セバスチャン君は不敵に微笑んで、木下先生に質問を投げ返した。
「どうして、そう思うんです?」
「丸森さんの誘惑……原田さんを自分のサークルにとりこもうとするやり方が、度を越してると思ったからです。丸森さんが白石さんのコトを嫌いで、意地になってやってるとしても、あまりにも損をしているやり方をししているな、と。でも、丸森さんが自分の意思でそこまでやっているわけじゃなく、誰かのシナリオにのって、原田さんを誘惑していると考えると、合点がいきます。つまり、丸森さんにとっては酷く損な方法でも、その誰かさんにとっては、得をするシナリオなんだろって」
「ふーん。そのシナリオライターさんが、僕だと?」
「丸森さん自身、大損だって理解できるようなダメシナリオなのに、採用したのは、どういうわけか? 丸森さんが、そのシナリオライターさんをたいへん信用している……もっと言えば、依存しているような関係にあるから、採用せざるを得なかった、と考えるのが自然です。で、今の彼女にとって、そんな立場にあるのはたった一人しかいない。留守君、あなたです」
「ほう」
「留守君以外の誰かが丸森さんに、この原田さん誘惑シナリオを強いるとして、シナリオのメリットがみあたらないのです。親衛隊の男の子たちは、親衛隊というサークルというか立場がなくなったら、姫ちゃんと接する機会がなくなる……あるいは、ぐーんと減る。丸森さんが姫として破滅することは、彼らにとっても大損です。このウインウインな関係を崩して得するのは、幼馴染のお兄ちゃんで、サークル最側近の執事っていう立場にある留守君だけです」
丸森さんが留守君を慕っていて、今現在最も頼りにしているのはもちろん事実だけれど、それは保護者の一種として……そう、恋愛感情抜きの気持ちに他ならない。留守君には、それが我慢できなかった。
姫には過去、好きなひとがいたけれど、フラれた。傷心した彼女が自分のところに来ると思っていたのに、取巻きサークルの立ち上げなんていう、斜め上の解決方法で寂しさを埋めようとした。留守君は姫のためにも……もちろん自分のためにも、軌道修正のシナリオを書いた。
そう、サークルなんかに依存する代わりに、自分が姫の支えになる、という彼にとって「当然」のシナリオだ。
「でしょう? 留守君?」
彼は黙ったまま、木下先生を見つめていた。
当事者2人……白石さんも丸森さんも、木下先生を見守ったままだ。
「……でも、この原田さん誘惑シナリオがうまく機能するのは、白石さんがクダグタ煮え切らない態度をとっている場合のみです。白石さんが、毅然とした態度をとって、原田さんに決断を迫っていたら、このシナリオは成り立ちません。丸森さんをキッパリ振って、ヌード写真会に出入りしないように言い渡すか、逆に白石さんと別れて、取巻きサークルに加入しちゃうか……原田さんが躊躇なく行動していれば、イチャイチャ見せつけプレイは、発生しなかったはずなのです」
原田消防士が、優柔不断な人でなかったという事実は、指摘しておかねばならないだろう。彼は彼女を大切にする、と皆の前で言っていた。姫の誘惑なんて誘惑のうちに入らないと言っていたし、なんならキッパリ、ダメ押しするぞ、とも白石さんに言っていた。トリック写真の件では、私やサルトビ氏に八つ当たりするくらい、怒っていもいたのだ。
「恋と友情の板挟みになっているから。立派な理由、というか言い訳だと思います。でも、私には、無理しているようにしか、見えない。だって、肥満になり過ぎて病院に入院するくらい、文字通り命がけで彼氏のために闘ってきた人なんですよ。私が白石さんの立場だったら、丸森さんと友達やめて、即、彼氏を取ると思います。というか、ほとんどの女の子は、そうすると思います。友情のために彼氏を友達に譲る女子なんて、ありえないし」
それで、木下先生は推理したわけだ……白石さんが、丸森さんに何か重大な秘密を握られていて……あるいは脅されていて、強くは出られないんじゃないか、と。
「これが、一連の騒動で不可解だった三つ目の疑問、です」
「見事な推理ですわ」
パチパチパチパチ。
お嬢様言葉……いや、お姫様言葉というべきか……で、丸森さんが拍手をくれた。
「残念ですけど、木下先生の推理は、半分は当たって、半分外れですのよ。カナデが私に負い目があるのは確かですけど、私自身、一度も脅したことなぞ、ありませんわ。もちろん、セバスチャンもそんなことはしていない。ね、セバスチャン?」
「その通りです、姫」
「どういうことです?」
「木下先生。カナデの一番の魅力、というかセールスポイントって、なんだと思います?」
「セールスポイント……気立てが良くて、胸が大きいところ?」
「もっと……万人に好かれるための武器があるでしょ?」
「料理ができるところ、でしょうか。お菓子作りの名人」
「そう、それに人形作りとか裁縫ができる。保守的ではあるけれど、女性のたしなみは、完璧にわきまえている」
「そうですね」
「全部、私が教え込んだんですの」
丸森さんと白石さんが出会ったのは、高校の入学式のときだった。
出身地や容姿は随分とかけ離れていたけれど、2人はすぐに意気投合した。共通点が余りにも多かったからだ。
2人は理数系に強い女子として、友人たちの間では有名だった。
1人はどうしようもなく地味、もう1人は救いようもない「ポッチャリ」で、およそ年頃の男子が振り向いてくれないような外見だった。それでいて熱烈に片思いしていた。片思い相手に、気持ちがバレている所まで、一緒だった。
けれど、丸森さんは意中の相手に振られたばかりだった。
白石さんのほうは、ようやく一度目のデートにこぎつけはしたけれど、相手がそのショッピングを本当にデートと思っているか、心もとない、という状況だった。
白石さんに相談され、丸森さんはマル秘のレシピノートを貸した。
ついでに、お菓子作りがサマになるまで、何度でも練習につきあった。
本来、原田消防士だけに供するはずだったスイーツを、白石さんは我が塾にも持ってくるようになった。白石さんとしては、菓子作りに自信がなかった故の腕試しのつもりだった。けれど、理系ガールズの内輪だけで完結するはずだった試食会は、ヨコヤリ・ママ参入で思わぬ方向に広がった。ヨコヤリ・ママ自身は「純粋な親切心」で他の塾生に吹聴したらしい。それが、我が教え子たちのお陰で、彼女たちの高校中にも広まっていったわけだけれど……。
そう、「白石さん=お菓子作りの名人」という図式が、石巻界隈全部で知られるようになってしまったのだ。姉や母親に指摘されて、ようやくコトが大袈裟になっていることに、白石さんは気づいた。そして、困惑した。
私、本当は名人でもなんでもない、と。
一度、白石さんだけにお菓子をごちそうになっては申し訳ないから……と、丸森さんが自分のレシピでマカロンを作ってきたことが、あった。
例によって、理系ガールズの面々や、彼女たちと仲の良い講師陣が、ごちそうになった。そして「白石さんみたいに美味しい」「レシピを真似したの?」等、褒めてくれたそうな。そう、丸森さんを褒めるのに、白石さんの名前が必ず出てきたことで、彼女たちは……いや、彼女白石さんは気づいたのだ。
本当なら、丸森さんが得るべき賞賛を、白石さんが不当にもかっさらってしまったということを。
原田消防士は、ガールフレンドの料理の腕を、褒めてノロケてはいたけれど、幸いにも、それだけだった。大食漢の彼は、質より量を好む人間で、胃袋をつかむ、というほど、こだわってはないかった。
つまり、今なら引き返せる。
白石さんは、丸森さんに、「全部本当のことを、みんなにぶっちゃけよう」と提案した。
丸森さんは、首を横に振った。
せっかく恋愛がうまく行きかけてるんだから、そのまま、どこまでもごまかし通せ、と。
木下先生は、この顛末……打ち明け話を聞いて、なぜか日本昔話の「泣いた赤鬼」を思い出した、という。村人と仲良くなりたい赤鬼は、友達の青鬼に相談した。青鬼は、自分が村で暴れるから、退治して追い出し、村人の味方ということで仲良くなれ、と策を授けた。赤鬼は青鬼のいう通りにして、村人たちと仲良くしてもらうことができた。赤鬼は青鬼に感謝すべく家を尋ねると、青鬼は置手紙を残して、失踪していた。
曰く、自分(青鬼)と赤鬼が仲良くしているところを村人に見られたら、悪質な自作自演として、逆に憎まれてしまうだろう。一緒にいるところを見られないようにするため、自分は姿を消すよ、と。
友達がいなくなった赤鬼は、青鬼のことを思って泣いた……。
「面白いたとえですわ、木下先生。でも、その童話だと、主人公の赤鬼の心情に寄り添い過ぎてます。赤鬼が自分の家にわざわざ尋ねてきたと知ったら、青鬼は、どう思うでしょうね」
「恩義と友情を覚えてくれてて、嬉しい?」
「違いますわ。せっかくの苦労を水の泡にしたら、どーすんのよ。少しは自重しなさい、おバカ、ですわ」
そう、本当のこと……白石さんがお菓子作りの名人なんかでなく、丸森さんからレシピを借りただけ、という事実を、どこまでも秘密にしておくために、丸森さんは、あえて「憎まれ役」を買って出てくれたのだ。
命の次に大事な、取巻きサークルの崩壊危機に晒されながら。
いくら白石さんが、底抜けのお人好しだとしても、遊び半分で略奪愛を仕掛けてくる不埒な女子には我慢できまい。敵に塩を送るようなマネ……本当の名パティシエは恋敵、とバラすことはあるまい、と踏んでの演技だったのだ。
木下先生は、思わず話の腰を折った。
「でも、どうしてそこまでして、応援する気になったの?」
「私は意中の殿方に振られましたけど、カナデはうまく行きそうだったから。自分の分身みたいな、妹みたいな同級生女子だから、成功して欲しかった。そう、私のポッチャリに、私が味わったようなみじめな気持ちを味わって欲しくなかったんですわ」
「女の、友情ですね……」
「違います。私のエゴですわ」
思わず「ツンデレ」と叫びそうになったけれど、木下先生は辛うじて、その言葉を飲み込んだそうな。
話を戻そう。
この丸森さんの名演技に、白石さんは一度は「騙された」。
丸森さんの「略奪愛」を見て、大いに動揺し、迷いに迷った。
白石さんがのち、語ったところによると「それでも、ミホちゃんが憎くって、秘密を秘密のまんまにしておこうと思ったわけじゃない」だそうである。容姿ではかなわないのに、さらにお菓子作りというセールスポイントまで、丸森さんのほうが上と分かったら、本当に「略奪愛」されちゃうんじゃないか、という恐怖心から、だそうな。そして「最初のうちは、庭野センセのシナリオ通り、ノリノリで高カロリークッキーを作っていたけれど、途中で気づいた」のだという。
そう、当事者の3人……丸森さん、白石さん、そして原田消防士は、この略奪愛三角関係が茶番だと分かったうえで、演じていたのだ。丸森さんは、白石さんの恋愛成就のために、あえて「憎まれ役」をした。原田消防士は、ガールフレンドが「恋愛と友情」の間で動揺しているのを見て、あえて誘惑されつつあるフレをしていてくれた。
そして白石さんは、決着をつけたくなかったゆえに、泥棒猫退治をする本妻役を続けていた、というわけだ。
セバスチャン君が、ニッコリ笑って丸森さんに行った。
「姫。姫は僕のシナリオに乗るふりをして、実は自分なりのシナリオを遂行していたんですね。さすがです。深謀遠慮、感服いたしました」
「ホホホホ。私に気兼ねせずに、もっと盛大に褒めてくれていいのよ、セバスチャン」
丸森さんが、元の姫キャラに戻ったところで、原田消防士が病室に入ってきた。白石さんがすかさず車椅子のうしろに回り込む。ハンドルを押して、後ろ手にドアを閉めた。
「盗み聞きは悪いと思ったけど。大半を聞いちまったよ」
セバスチャン君が、恭しく原田消防士に向かって、頭を下げた。
「騙した形になってしまい、申し訳ありません。姫ともども、謝罪をさせてください」
「いいよ、いいよ。今さらだけど、姫ちゃんを嫌いにならなくて、良かったよ」
セバスチャン君が、思わず驚く。
「え。あんないい思いをしておきながら、嫌いになるなんて、信じられません」
丸森さんが、ニヤニヤしながらセバスチャン君に言う。
「それは、留守兄ちゃんとか、親衛隊員の立場ならね。意中の人がしっかりといる男子なら、ウザく思うでしょうよ」
白石さんが、おずおずと彼氏に言った。
「……私、お菓子作りの件で、タケヒト君を騙してたの、バレちゃったんだね……」
「別に、騙してなんか、ないだろ」
日本昔話の村人Aの立場で言わせてもらえば、完全に信用してもらってなかったのは悔しいけれど、青鬼っていう大親友がいるって分かったことで、改めて赤鬼に惚れ直したさ。
白石さんは、ちょっぴり涙ぐんだ。
「嬉しい、です」
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