「アレンとリオンの誕生秘話」その四

私はアレフ。

アレンの育ての親にあたる。

そして、私は日本はもとより、世界の広範囲にて行動をしている。


私の表向きには布教活動とも言うような仕事だが、真の目的は、キリスト教に蔓延る邪悪な存在と、外部より侵入してきている地球に無関係な存在を把握し、闇側の神々へと知らせる事にあった。。。


アレンが誕生する前からアレンの父上様からの

「天界、神々達の間違いを正すべく」と言う計画は、私にも極秘にて相談をなされてきたのだ。


そして、アレンの父上様の光ではなく、闇の部分である生命の源の神からも同じく私は計画を聞いていた。


お二方は、陰陽で一つのエネルギー帯。

それを闇の世界と光の世界へとそれぞれに身を置かれていた。


「アレフよ。私は光の元にいる私の計画に沿いながら、私は私の考えの元、それとは、別の方向からのやらねばならぬ事を致すつもりだ。」

当時、アレンも、リオンも誕生する前に私は闇側に身を置くこの神からの計画をも聞いていた。


勿論、陰陽であるお二方は通じており、双方の考えは違えども、目差す方向は、同じとされていたのだ。


光側の生命の源の神は、私とは別にご自身の計画を特定の神にだけ、打ち明けていたようだった。


つまり、私は彼ら神々とは、完全な孤立と、単独な状態での立ち位置にいたわけなのである。



・・・さて。。

アレンに源となれば、当然リオンにも。。。


私達の言う「源」とは、

「生命の源の神」のようなエネルギー帯を指し、

アレンにある源もそれ同様なものだった。

ただ、かなり小型であり、私が初めてそのアレンの源を見た時の印象は、

柔らかな暖かい光、言わば太陽の優しい日差しのようなエネルギー帯だった。

天界のとある部屋の一部へと隠され誰にも全くわからないように施されていた。


アレンは、そんな小さなエネルギー帯である源から誕生したのだ。


赤ちゃんだった小さなアレンは、そのまま私が預かる事になっており、私と妻は、育ての親となった。


私達がアレンを育て始めた頃、アレンは、日本の伊邪那美命様の継承者となった。

そして、りおが後に誕生し、アレンの内側へと入り、使命の始まるまでの時をアレンと共に過ごしていた。

こうして着々と計画通りに事はなされていった。。。



一方、リオンはと言うと・・・


闇側の父上様が用意した源の中に姿も、形すらもなく意識だけが漂う。

そのような感じだった。。


闇側の父上様は源から一向にリオンを誕生させず、

ご自身でもあるリオンの源を丁寧に磨きをかけられていた。


アレンの源とは、全く違い、

透き通るような碧いエネルギーは、磨けば磨く程、その透明度を増していた。

「どうだ、アレフ。

見事なまでの綺麗さであろう。」


アレフ「本当に美しい・・・」


父「これこそ、『聖なる闇』だ。

私が磨きに磨きをかけた。『聖なる闇』。

私は、娘がこの薄汚れた闇の世界を

元に戻すだけの『聖なる源』を創りあげたのだ。

私がどれだけ、我が娘に期待をするのか、わかるか?」


アレフ「神よ・・・。」


父「私が、我が娘に担わせる使命がどんなに過酷なものかを解っている。

だが、それを知りながらも、やらねばならん。。

親とし、どんなに辛い事になろうともだ。。。」


アレフ「貴方様のお気持ちは、如何ばかりか・・・」


父「私は娘を生かすべく、あらゆる策を講じる。以前にも話したであろう。兄である息子の事を。

将来、息子と番とし、息子に支えられながら、あらゆる邪な者から受けるであろう精神を整えながら、使命を果たさせようぞ。」


この時、既に兄であるロイは誕生しており、私は何度も彼とは会っていた。


誕生の頃より、幼き少年は、妹の誕生を心待ちにしていた。


そんなロイの目の前にいよいよ、誕生するのだ、赤ちゃんのリオンが。。。

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