墓参り
『墓参り』
昔々の物語。まだ僕が小さい頃の物語。ある年の『夏休み』の事。
父の仕事の関係で、僕は初めて『田舎』に来たのだが、都会暮らしに慣れてしまっていた僕にとって『この景色』はとても懐かしかった。
ただ一つ違う点があるとすれば……この村には墓地があることだけだった。
僕は、『この村の風習』なのか、その墓地に花を持って行き、墓石に一輪の花を添える。
それが毎年の恒例だった。
「来年もまた来るね」
と一言呟き、去ろうとした時、背後から声をかけられた。
その声の主は『おじいさん』だった。
「君はいつもこの時間に来るのかい?」
そう聞かれたので僕は正直に答えることにした。
「えぇ、そうなんです。今日はたまたま仕事が休みでしたので」
僕がそういうと、何故か老人は笑顔になりこう言った。
「それじゃあまた来年だね」
と……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます