(一人読み)精肉店「ミートショップチョップチョップ」後日談①
二重人格の店主が接客、対話します。
年齢不詳、性別不問。一人称変更可。
過度な改変はご遠慮下さい。
作中表記「…」は店主の挙動不審さを視認するために入れたものです。
挙動不審であれば間隔や間は演者様にお任せいたします。
上演目安時間15分前後です。
話の内容をよくご確認の上、
上演や録音の判断をお願いします。
---------お話はここから---------
-S区K町四丁目十三番地地下三階「ミートショップチョップチョップ」の電話が鳴る
「…はい…ミートショッ…プ…チョップチョップで…す…
もし…もー…し、…聞こ…えてます…か…?、え?…「肉」の買い…取り…希…望……?
まずはー…「肉」の数を…教え…て下さ…い……四体、と…でー…メス一、オス三…ど…んな…状態で…すか?あー、…当店…は…鮮度は当…たり前…なん…で…すけど…それ以…上に…「肉」の質を…重視し…ており…ますの…で…適当な「肉」は…」
「お断りなんだよ!このクズが!!…あ?てめえ、あの御方の紹介だから電話に出てやったんだ!ありがてえよなあ?あ??」
「……あー…し…失礼…しま…した…えへへ…」
「…えっとー…メスは…エイジ十(テン)…H県…A…市…良い環境…です…ね……手元…に来たの…は昨日…と……外傷は?……はい…はい、……縛っ…たこ…とによ…る内出血あ…りと…青…いの?…縛り…過ぎと…
店主:ダメ、ですよー…今後も…当店と…取り…引…きした…いの…でした…ら…もっとー…丁寧に…扱っ…て…もらわな…いとー…」
「…おい、てめえ、初っ端からこれかよ!あの御方からうちを紹介されたかもしれねえが、なめてんのか?…今は大目に見てやる、続けろ!」
「…はいー、あとオス…は?…エイジ二十(トゥエンティ)が…二体…エイジ三十(サーティ)が…一体と…
はい、は…い…え……?…三…体と…も外傷あり?…昨日のも…のが…一体……はい?…み…三日…前が…一体……えっ?……五日前…もある…って…しか…も…全部、常温…保…存て……」
「は?五日前だと?てめえ、なめてるよなあ?あ?!!…うちは人間が口にするもの取り扱ってんだよ!!うちをなんだと思っていやがる!ミートショップチョップチョップ、精肉店なんだよ!!てめえの作った生ゴミ、押し付けようとするんじゃねえよ!!」
「……はあ、ほんと…あの御方…も…当店のこ…とを…な…んだと…思って…るの…で…しょう?…(笑)
店主:当…店は…生ゴミ…処理場と、勘…違い…されてるの…かな…?
店主:え?…処理が…専門…のくせ…に?…黙って…四体と…も…引き取れって……??」
「おい、おい!てめえ、なめてんのか?!あ??!やっぱなめてるよな?!
うちは政治家、著名人御用達!!粗悪なモンはぜってえ置かねえのがうちのモットーなんだよ!!!
さっきから大人しく聞いてりゃ調子に乗りやがって……あの御方のツテってことでメス一体は引き取ってやる、」
「…あと二時間でうちに着く、と……地下一階の大広間の横にある会議室二の鍵をあけておく、そこまで持ってこい
メス一体、お前一人で、だ
他の余計な生ゴミ持ってきたら…どうなるか…考えたら…バカでもわかるよなあ?」
-二時間経過
「…あのー、あなた…が…電話して…きたー…………人じゃないね!!……」
-警察手帳を見せる客
「だからあー、警察…手帳?…そんな紙切れ、ここS区K町…十三番地地下街ではー…意味、無いんだよー…
店主:エイジ二十(トゥエンティ)前半、メス…レートはおそらく…A4以上…かなあー…
店主:…拳銃?…う、撃て…るの?……あなた…撃てる…の?
店主:今はー…ポリ公さんでもー…善良な区民を…撃ったら…罪になるんだよー
店主:…私はあな…たに危害を加えよう…として…ないのに…あなたは先に、拳銃を…向け…てきた…
店主:ポリ公さん…が唯一…発砲を…許さ…れる、正当…防衛…が成立し…ないねー…あはははははははっ!!」
「あ、オーナー様!!」
-警察官に注射器が刺さる
「…オーナー様…処理し…てくださり…あり…がとうご…ざいます…
これ…どう…します?…当店、最近…メスのエイジ二十(トゥエンティ)…の在庫…薄いんですー…
あ、はい…見世物小屋で…取り扱いたい…と……
あーあ…食肉加工、したかったなー……ははははははっ
…はい、…分かりましたー……当店よりも…見世物小屋の…方が…在庫の…確…保…大変です…もんねー……
え?…オーナー様……このメス一体を……そ…んな…金額で??……そのよ…うな…お心…遣い…不要…で…すよ…?」
-電話が鳴る
「…オーナー様…失礼致し…ます…地下五階の…店主…からで…す…」
「はい、エイジ二十(トゥエンティ)前半、オス……があるから、…買い取っ…て…欲…しい…と、
えっ……あな…た…店主なの…に…商…品の小型…玩具(おもちゃ)…で…遊び過…ぎ……
…「肉」はど…んな状…態になっ…てますか…?…見た…目は…良いで…すかー?…」
「はあー…もう、さばい…てるん…だー……あははははははは!!…残念
…脳みそは、むき出しでー……ほお肉…は…片…方、えぐれて…ると…
……はい、はい…注射…痕は…無し、ですねー…
では…い…一時間…後に、…引き取りに…行きますねー」
「オーナー様…地下五階の店主、…うちに「肉」…を提供し…てくださ…るのは、いいのですが…
えっ…また…地下五階の、店主か…ら…電話……すみません、…失礼致…します…」
「…はい、はい……オス一体…の他に…悪臭…のする…キャリー…ケース…が…あるの?……
そのー…キャリーケース、中身…見て…もら…えません…か?」
「…中身は…人間…でー、セーラー服…を着てて…縛られた痕がある…と、
店主:……いま…からー、そこにある…「肉」に電話、しますよー」
-「肉」から着信音が鳴る
「あははははははっ!!!!さっきのイカサマ野郎の番号にかけたら、見事に鳴りやがったなあ
うちにポリ公仕向けて、てめえは別のとこでヤられてるときた!こいつは傑作だなあ!」
「ほ…本当は…私が一から…食肉加工…したか…ったんだけ…ど…
まあ、いいか…時間は…先ほ…ど…伝え…た…一時間…後に…引き取りに…はい…」
「オーナー様…私は、ここの清掃…を終え…たら…地下五階…へ行…きます…
い…つも良くして…く…ださり、ありがと…うございま…すー…
…では…私は…これで…失礼い…致し…ますー…」
-完-
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