第56話 クラスにて〜秋也side〜

「おっ白銀夫妻じゃん!おはよー」

「おはよー白銀夫妻」

「今日もアツアツじゃん夫妻!」


「夫妻夫妻うるさいぞお前ら。まだ結婚できる歳じゃないわ!」

「おはようございます皆さん。私はもう妻のつもりですので夫妻で構いませんよ?」

「しっ・・・白雪!?まぁ結婚はするが・・・」


「きゃー!尊いー!」


颯達は今日も大人気だ。

夫婦漫才も綺麗に決まっている。

つか颯の照れ顔はかなりレアだ。


「あっ中原君と有原さんもおはよー!気になってたんだけど2人って結構一緒にいるよね?付き合ってるの?」


「おはよう小山さん。俺と香織はまだ付き合ってないよ。」


「まだ・・・?って事は可能性あり!?ビックカップル第二弾なの!?」

しまった。言葉を間違えた。この子はグイグイくるから考えて発言しないといけなかった。

困っていると俺たちの間に香りが体を滑り込ませる。


「おはよう!小山さん!私たちは今少しずつ距離を縮めてる最中なの。そっとしておいてくれると嬉しいな・・・?」


「おっと美少女の上目遣い。わかりました!でも進展があったら放送室にお願いしますね!」


俺たちは思わず目を合わせて苦笑いするしかなかった。

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