第47話 1-1組教室にて

教室の扉を開き入室するとガヤガヤしていた教室が俺たちを見て静まり返る。

ほとんど見知った顔だな。この四人以外は運ゲーにしたはずなんだが。


『し…白金(君)が女を連れてるーーーーーーーーーーーーー!!!!!!???!??』


やかましいやつらだ。


「煩いぞお前ら!ほかのクラスまで響いてるだろ!」


おっ葉山先生か。このクラスの担任に俺が固定した葉山幹久先生は実直真面目な仕事人間で俺の中の評価は高い。生徒に親身に関わるところもポイントが高い。


「って白金が女連れてるーーーー!!!???」

お前もか葉山。今君の株が下がったぞ。


「はぁ。お前ら静かにしろ。この子は柊白雪。俺の婚約者で大事な人だ。手を出したら噛み殺すぞ。」

「柊白雪です。颯君の婚約者になりました。将来的に結婚します。宜しくお願い致します。」


『えぇーーーーーー!!!!!??????』


本当に騒がしいクラスだ。


「はいはーい!質問があります白銀先生!」


こいつは小山莉子(おやまりこ)。小動物のような扱いをされているマスコット的存在だ。物怖じしない性格でグイグイくる女だ。


「小山か・・・いいだろう。お前にクラスの質問をまとめ上げる権利をくれてやる。全員に答えるのは面倒だ。纏めてから来い。」


「やったー!先生!質問は何個までですか!?」


「10個だ。慎重に選べよ」


「少ないよ先生」


「5個に減らすぞ」


「すいませんでしたー!全員集合!誰か紙とペン持ってない!?」


ホントに騒がしいな。ってよく見たら葉山先生も普通に混ざってやがる。

高校は普通に送りたかったがこの様子じゃ無理そうだ。

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