第46話 入学式
春休みも終わり遂に清涼高校入学式の日となった。
俺は登校時から多くの生徒の目を集めていた。
理由は隣にいる白雪が俺と腕を組んで歩いているからだろう。
清涼高校は中高一貫校だが高校からの外部受験者もいる。
そんな外部受験者が俺のような有名人と腕を組んで登校しているのはさぞ驚きだろう。
だが聞こえてくる言葉は
「美男、美女カップルやん。あれは尊い」
という声だけだったのには安心した。
マイナスイメージの言葉が出てきたら発言者を噛み殺すしかなくなるから。
そんな生徒たちを尻目に校門に近づくと秋也と有原さんが居た。
「おっす!お二人さん!今日もお熱いね!」
「おはようございます二人とも!アツアツですね!」
言葉は違うが意味合いが一緒なのは苦笑いするしかない。
「おはよう。君たちも距離が近づいているようで安心したよ。」
「おはようございます。これはアピールです。颯くんは私の物ですから。」
白雪の言葉に二人も苦笑している。
「とりあえず中に行こうか。ここは針の筵だ。」
「だな。一旦クラスに集合した後体育館に移動らしい。」
「私たちは全員1組です!嬉しいですね!」
「あぁ。そこは俺の権限で固定した。3年間宜しく。」
「えぇ!?流石にドン引きですよ」
「じゃあ有原さんは来年から運ゲーでいこう」
「嘘です!許してください白金様!」
「颯くん。家のアホの子がすいません。許してあげてください」
「白雪が言うなら仕方ないな。許そう。」
「有難うございます!」
そんな事を話していたら教室に到着したので扉を開けた。
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