第27話 サファイアの婚約指輪

「わぁ!颯君!いろんな形のものがありますね!」


白雪のテンションが高い。これはもう天元突破してる。

ここのジュエリーショップは芸能人が使うくらいだから気持ちはわかるけど。


「そうだね。予約してるから店員さんに声かけようか?」


「はい!」


ニコニコである。この状態の白雪はやばい。何この可愛い生き物。婚約指輪を買いに来て良かった。


「すみません。14時に予約した白銀ですが。」


「白銀様ですね。お待ちしておりました。こちらにどうぞ。」


「はい。白雪。行こう。」


「はい!」


俺たちは手を繋ぎながら裏のvip用の部屋に通された。


「本日は婚約指輪をお求めとのことでしたがご予算はどれくらいで考えていましたか?」


「一応40万で考えていました。」


「40万ですね。石の希望はありますか?」


「白雪。俺たちは両方9月生まれだろ?サファイアが誕生石なんだけどどうだろう?」


「私もそれがいいと思ってました!おんなじ考えで嬉しいです!」


可愛いなぁ。

おっと見張れている場合じゃなかった。


「ということでサファイアでお願いします。」


「わかりました。お待ちしますので少々お待ちください。」


「颯君。凄く嬉しいんですがほんとに40万なんて大金使っていいのでしょうか・・・。二つで80万ですよね。もっと安いのもありますよね?」


「良いんだよ白雪。お金は使うべき時には使わないといけない。今は使うべき時だよ。」


そういうと嬉しそうに微笑む白雪。

彼女を大事にしたいと本気で思った。


その後は色々な物を見させて貰いながら二人で指輪を決めるのだった。

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