第23話 引越し

2日などあっという間に過ぎる。

家具は運び込んであるから雑貨類を積み込んでトラックは出発していった。

俺は自転車で向かう事にする。

清涼高校は街のど真ん中にある為こっから自転車で30分くらいだ。

我が家はそこから徒歩で5分くらい。

高級住宅街が建ち並ぶ場所にある。

貯金の3分の1が吹き飛んだが満足いく家ができたと思う。

金は使うべき時に使う。

それが大事だ。


そんな事を考えていると家が見えてきた。

柊さんの姿もある。


「おはよう。柊さん。待たせちゃったかな?」


「おはようございます白銀君。私も今着いたところなので大丈夫です。」


その微笑みは天使のように美しく、心が絆される気がした。


「そっか。じゃあ早速生体認証に登録しようか。この家オートロックで鍵もないからさ。」


「ほんとうにすごい家ですね。」


「夢のマイホームだからね。お金は飛んだけどまた貯めればいいし。さっここに手を置いて。」


「はい。」


ピーという電子音が3回鳴り登録は完了した。


「終わったみたいだね。じゃあ柊さんが鍵を開けてみて。」


「はい。」


ガチャと音が鳴り扉が開く。


とりあえず二人で家に入りリビングへと案内した。


「とりあえず3年間。よろしくね柊さん。」


「はい。不束者ですがよろしくお願い致します。白銀さん。」

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