第21話 深夜の電話〜白雪side〜
「おやすみ。」
私は愛しい人の声を聞いて心臓が高鳴っているのを感じている。
電話が切れても興奮は止まない。
メッセージで住所と引越し予定日が来た。
3日後という事は2日で準備しなければいけないらしい。
私はメッセージに了解しましたと返事して家族のグループトークを開く。
今までは個別でやりとりしていたが今回の件でこれが作られた。
白雪:お父様、お母様。白銀君から許可を頂きました。
お父様:そうか。後のことは私に任せてやるべき事をやりなさい。
お母様:おめでとう。このチャンス必ずものにするのよ?
白銀:はい。頑張ります。ありがとうございます。
正直私は驚いていた。
親がこんなに協力的なのは違和感しかない。
特にお父様はキャラ崩壊していると言っても過言ではない。
それは私もなのだけど・・・
でもきっとこれは白銀君が中学生の身空で結果を出しているからなのだろう。
お父様が白銀颯という存在を高く評価しているのは間違いない。
白銀グループではなく白銀颯との繋がりを欲しているような節がある。
なんにせよ私はチャンスを逃さない。
難しい事は要らない。
好きになった以上は私は彼を必ず堕とす。
私が彼を幸せにする。
私は彼が隣にいるだけで幸せだから私は彼を幸せするだけ。
とりあえず香織にはこの経緯を教えておかないと。
彼女は中原くん狙いだからいいだろう。
そんな事を考えながら私は眠りについた。
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