気ままビリヤード愛犬小説
”あの音は”ハチの五感は一瞬にして過敏になる。まさか、まさか、ハチは走った。あの建物へ、あの台へ。
ハチはケンイチんお愛犬だった。しかしケンイチはいない。戦争につれていかれた、とケンイチの妻はハチに話したものだ。それ以来ハチは毎日サクラへ通った。サクラ3番台、それがケンイチのお気に入りの台だ。ハチはケンイチについてよく深夜ケンイチを連れて帰ったものだ。だがケンイチはもういない、戦争にいったのだ、
ハチはサクラに通う。ケンイチはいない。しかし閉店になるまでまっている。その日ハチがサクラに通うとき、なぜかなつかしい音がきこえた。あの独特のフォームからくりだされるケンイチのブレイク音だ。ハチは走った、
サクラに入ってみる、ハチは息をきらしながら3番台にかけよる、そして見上げてみると、それは見たこともない外人だった。ちがったのか、急にしゅんとハチは肩をおとした。その外人は店の人に話した。
”私はケンイチにビリヤードをおそわりました、彼はよくここでビリヤードをするといったのできました”
と英語で話した。ハチには英語は理解できない。
今日もハチはサクラに通うのだった。
おわり
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