第10話

そして次の日


今度の対戦者は高校生の男の子だ。


男の子の父親が病気になり母親は働き詰めだ。


そんな家族を助けるためにこのゲームに参加したのだ。


男の子が選んだゲームはミニ四駆だ。


男の子が小さい頃にハマっていたゲームだ。


ミニ四駆のパーツが用意された。


男の子と主人が手際よく組み立てていく。


その間にコースが用意された。


傍から見ても難しそうなコースだ。


俺たちはいつもの席でそれを見ている。


準備が整いコースを試しに走らせている。


さすがに男の子はなれている。


主人も負けていない。


そしてゲームが始まった。


男の子と主人はコースを走らせながら微調整していく。


そして決められた回数が終わりに近づいてきた。


男の子は考えていた。


このまま勝てたら家族を助けることができると。


そしてレースが終わった。


主人と男の子のタイムが発表された。


男の子はわずかに負けていた。


男の子はがっかりしてその場にしゃがみ込んだ。


主人が手を叩くと男の子は連れて行かれた。


そして主人の部屋。


男の子は諦めていた。


諦めというかこれで家族から開放される安堵なのか分からなくなっていた。


男の子はこれで家族に会えなくなるという寂しさもあった。


男の子はこのゲームに参加する前に保険に入っていて自分が死んだらその金で家族が助かるのだ。


そんなことを考えていたら箱が用意された。


主人はその中に手を入れるように男の子に言った。


男の子は恐る恐る手を入れた。


すると痛みがはしった。


なにかに噛まれたのだ。


男の子は慌てて手を抜いた。


何か変な感じがした。


男の子はその場にしゃがみ込んだ。


毒がまわってくる。


このまま死ぬんだとか母親にごめんなさいとか考えながら死んでいった。


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