第5話 二次障害のリスクと予防

 二次障害には、


 ・うつ・こだわりの減少(何ごとにも意欲を感じられなくなり、熱中できる対象がどんどん減少していく)


 ・不安、恐怖・強迫観念,強迫行為(何か特定の行動を最優先にしてしまう)


 ・逆説的高望み(元来のノルマ化の傾向が病的に強まった状態)


 ・PTSD様症状(発達障害の人では、他の人からはショッキングにみえないような体験でも生じやすい)


 ・タイムスリップ現象(記憶が時間軸に沿って整理されず、過去の嫌な体験があたかも今ここで起こっているかのように一度に想起される)


 ・いじめ被害(いじめた相手が「いじめ」と思っていなくても、本人はいじめと思っていることが多い。逆に、相手がいじめていても本人は気づいていないこともある)


 ・不登校・ひきこもり(家の中以外のすべての社会的場面に参加する意欲を失った状態)


 ・他者への攻撃性、暴力(ほとんどは誰かからの攻撃に対する反撃ですが稀に暴力に対する異常な執着を形成する場合もあります)


 ・反社会的行動・触法行為・被害関係念慮(被害的だが自責的なことが多い)


 ・解離(過去の記憶がところどころ不鮮明あるいは消失)


 などがあります。


 いずれにしても二次障害のリスクは、対人場面における失敗体験の蓄積や先の見通しなどこれまでお話ししたことと重複します。



 支援における最重要課題は「一次障害から起こる障害出現の予防」と「定着の予防」であり、児童期・学童期では、不登校、ひきこもり、いじめへの予防的介入と危機介入が重要になると考えています。


 必要なことは本人の特性に対する周囲の理解と配慮です。


 ここまで一次障害に起因する事柄から二次障害のリスクと予防のお話をしてきました。


 次回から、本人からみた支援の在り方についてのお話です。

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