第3話 腐れ縁

PM 16:00

「よう、お前今何してるん?」

電話を出た瞬間、その第一声と共に自分のスイッチも切り替わる。

その相手は中学時代からの友人で俺は名字でそいつのことを川崎かわさきと呼んでいる。

そのまま川崎は俺に話しかけてくる。

「お前今日も暇やろ、それじゃあいつもの公園に集合な。それとれんにも連絡しといて。」

「しゃーなし行ったるわ、ほんまは彼女と電話の予定があって忙しいけどわかった、蓮には俺から連絡しとく。」

 俺の予定もすべて無視したその口調に少し怒りがわいたため、俺はぶっきらぼうに返した。

俺にはその時スマホゲームで仲良くなった東京に住んでいる彼女がいて、毎夜ゲームをしてその後、電話を繋いだ状態にして寝るというのがルーティーンになっていた。

 当時はあまり耳にしないネット恋愛というやつだった。

高校生であるなら同じ高校や友人の紹介で付き合うのが主流だったため自分も初めてのことで告白された時に遠距離京都と東京の遠距離であることや、相手が今年中学受験ということもあり断ろうかと思ったが当時の私は恋心を優先して付き合うことにした。

 「それじゃあ、蓮もつれて来いよ~、それじゃあまた後で。」

川崎はそう言って電話を切った。

 その後俺は川崎に言われた通りに蓮に電話を掛けた。

「よっ、今日も川崎に誘われたんやけど一緒に行こうぜ」

「え~、めんどくさいんよな。君と川崎だけで集まればええやん。」

「俺あいつのこと苦手なんよな、賞味あいつと二人やとおもろないしお願いやから来てくれん?」

 そう俺は川崎のことは少し苦手で俺と蓮がよく中学の時に二人で遊んでいたいたら急に混ざりこんできたが、本当はどのグループからもハブられてただ俺らのグループに流れ着いただけで俺は友達と言ってはいるが実のところ友達なんて思ったことはなくただの腐れ縁で俺から川崎に出る言葉はいつも冷たいものになっている。

「しゃーないな、君の頼みならいったるわ。」

電話に出た蓮は少しめんどくさそうに承諾した。

「ありがと~、それじゃあ十七時ぐらいに迎えに行くわ、それじゃまた後でな。」

俺はそう言い電話を切って足早に家に向かった。





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