令和七年如月から令和七年皐月まで

令和七年如月

朝起きて 寝ぼけ眼で 外見れば 一面雪の 見慣れぬ景色

凍えつつ 今日も歩くは 雪景色 雪の踏み後 降る雪埋める

吹き荒ぶ 名のみの春の 白雪に 春はいつかと 溜め息漏れる


令和七年弥生

底冷えの 中吹き荒ぶ 春風に 春一番だけ 来たと思わん

コンビニに 並ぶ冷麺 時知らず それもいいかと 手に取りレジへ

春風と 共に舞い散る 花粉ども これが春だと 思い知らせる

雨音が 夜通し窓を 叩きゆく 桜の花も 夜と散りゆく


令和七年卯月

此処其処で 引っ越しの音 聞きながら 年度替わりの 街をただ行く


令和七年皐月

十字路を 疾く飛び行くは 燕ども 路地を縫いつつ 舞い戯れる

今年こそ 早く切らねば 庭の松 方々伸びる 力何処から

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