令和六年文月より令和七年睦月まで
令和六年文月
梅雨時の 合間を払う 晴れ模様 雲は箒に 払われたよう
焼ける日に 焙られ蝉も 鳴き止んで 妙に静かな 道をさまよう
令和七年葉月
窓ガラス 叩く雨音 雷鳴と 轟音と共に 夕立が降る
電柱が 鳴いたと思えば 蝉の声 腑には落ちたが 寂しくもあり
アキアカネ 風の流れに 乗って飛ぶ ともに行くのは シオカラトンボ
蝉時雨 夜の帳に 掻き消えて 静々響く 鈴虫の声
令和七年長月
気が付けば 蝉の鳴く声 絶え果てて 何処か吹く風 熱を失う
令和七年神無月
夕暮れに 日の沈む先 探し行く あの箒星 まだ見つからず
朝焼けを 映し輝く 鱗雲 空一面に 朝日を散らす
令和七年長月
通知では 今日の気温は 5度6度 朝の寒さは 秋より冬へ
令和七年師走
気も塞ぎ 痛む頭で 道を行く 溜め息吐けど 風に溶けゆく
吹き荒ぶ 木枯らしを背に 道を行く 見上げる空に 粉雪が舞う
令和八年睦月
何ゆえか 道端に落ちる 手袋は 最早見慣れた 風物詩なり
木枯らしが 吹いては 寄せ行く 見上げる空に 粉雪が舞う
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