いざ魔王の元へ

第136話 魔王の根城へ

ミネルヴァ王妃の背中にはリヴァルト達4人とバッシュとリンスロットがそしてドラゴン王の1人ドマーニがドラゴンの姿になり他の4人のドラゴン王を乗せて魔王の根城を目指して飛んでいた



『ごめんなさいね…流石に定員オーバーだったのよ』


『仕方あるまい…魔王との戦いまでに力を温存しておくつもりだったが緊急事態じゃからな』



高い山に囲まれた場所にぽっかり空いた入り口があった



『邪悪な気配がするわい…準備は良いか?』



入り口の近くに降り立った一同は持ち物の再点検をした



「ミュレイア…貴女…大丈夫なの?顔色が悪いわよ?」



母ミネルヴァが心配そうに娘を見つめた



「ええ…大丈夫よ。ありがとう」



「この先に魔王が…みんな気を引き締めて行くぞ」



長い階段が地下へと続いている



注意深く奥へと進んでいく



魔物との戦いながら更に地下へと進んでいく



「流石に雑魚とはいえ精鋭ばかりのようだ…サイクロプスにケンタウロス…キマイラにオークキングと今までの敵の比では無いな」



しばらく進むとリヴァルト達の前に巨大な魔物が立ち塞がった


[ここから先には行かせん!]


3つの頭を持った巨大な犬…ケルベロスだ



すかさずリンスロットがリヴァルト達に防御力と攻撃力を上げる魔法をかけてくれた



「来るぞ!みんな油断するなよ!」



ケルベロスは素早い動きで攻撃を繰り出す



「頭が3つか…1つづつ潰していくしかなさそうだな」



リヴァルトが天の叢雲でケルベロスの右の頭の目を潰した



グオオオオオオオン!


ケルベロスは苦しそうな声を上げた



ミュレイアがその頭に上空からグングニルを振り下ろして攻撃を加えた


そしてディオンがヴァナルカンドで首を切り落とした


「良し!まずは1つ」



次の攻撃を加えようとするとケルベロスは口から炎を吐き出した



「危ない!」



ディアマンテが風を巻き起こし炎の勢いを制御した



しかし次の瞬間



切り落としたケルベロスの頭が襲って来た



咄嗟にディアマンテとデミオが突風と土埃を発生させケルベロスの軌道を反らした


「しつこいんだよ!」



ディオンがケルベロスの頭を素早い剣捌きでバラバラに切り刻んだ



ミラージュがブレス攻撃を軽減させる霧を発生させるとケルベロスに向かって無数のナイフを投げた



投げたナイフはケルベロスの目を全て潰した



暴れ回るケルベロスに猛攻撃を浴びせた



ミュレイアは上空から


リヴァルトとエルフィナは側面から


そしてディオンが正面から一気に畳み掛けた



凄まじい攻撃ラッシュにケルベロスはその場に倒れ込んだ



凄まじい地響きが辺りにこだまする



そして2つの頭の頭頂にそれぞれ二手に分かれてトドメを刺した



「強敵だったな…何とか倒せてよかった」



「こんな奴らがまだまだ居るだろう…先は長そうだ」



ケルベロスを倒したリヴァルト達は更に奥へと進んでいった




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