第132話 勇者を待つもの

所変わってここは精霊界



バードニール族の勇者の登場により色目語っていた



「あの王子様可愛いわ♡」



「王女様も美人よね〜ナイスバディだし羨ましいわ」



「彼等は次はあいつが待っている大地の神殿に行くのね…」



「対するのはあの男ね…いけすかないけど実力を試せるわね」




「それよりも私たちも準備しないと…彼等の武器の真の力を発揮させる為に」



「そうだったわね…魔王と戦う為には必要不可欠だわ」



「あっ…3人が帰ってきたわよ」



ギムレット、スプモーニ、スティンガーが精霊界に戻ってきた



「僕達の役割は終わったよ…それにしても彼等は大地の神殿への行き方はわかるのかな?」



「それなら道案内役を送り込んだから大丈夫だと思うよ」



「勇者は数多の困難を超えてこそ勇者たるべきだからな…心配するだけ杞憂と言うものさ」




○○○○○○○



その頃のリヴァルト達は急に目の前に現れた精霊に戸惑っていた



「今なんて言った?大地の神殿までの道案内をしてくれるだって?本当かよ?」



『本当なのね〜連れて行かなきゃ私が怒られるのよ〜』



「怪しいよな?罠じゃ無いのか?」



『罠とかじゃ無いのね!信用して欲しいのよ』



「わかったよ…そこまで言うなら信用しよう…ただし何かあればその時はわかっているよな?」



『おうよ!煮るなり焼くなり好きにすれば良いさな』



「今日はもう遅いから明日の朝出発しよう」



『わかったんだわさ…出発する時は呼んで欲しいのよ』



「それは良いけど、どう呼べば良いんだ?」



『「精霊さん大地の神殿なら導いておくれ〜」って叫んでくれれば駆けつけるのよ』



「それはちょっと恥ずかしいな…人気の少ない場所を選んで実行した方が良さそうだな」




『それなら町外れに無人の倉庫があったわさ〜そこで呼ぶのさ』



「わかった…じゃあまた明日」



『おやすみなさいなのよ』



その精霊は小さな小鳥の姿をしていた



光に包まれて姿を消した



「喋る小鳥なんて驚かない方がおかしいよな?」



「だよね〜急に話しかけてこられてびっくりしちゃったわ」



こんな感じでリヴァルト達は翌日の朝、小鳥の姿をした精霊に導かれて大地の神殿に向かうのだった



最後の伝説の武器を求めていざ行かん

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