第128話 天の叢雲
「剣豪が使っていた伝説の刀ねぇ…」
「ああ…あまりの強さに魔刀と呼ばれていたそうだ。一振りで致命傷を負わすらしくてな…ヤバすぎて伝説になったらしいぞ」
しばらく進んで行くと何故か畳が敷かれた和室が目の前に現れた
そしてその部屋の床間に鞘に収まった立派な日本刀が置かれていた
「もしかしてあれが伝説の魔刀か?ここならでも凄みを感じる…」
リヴァルトが確認する為に床間に上がろうとすると目の前に何者かが立ち塞がった
「おっと〜座敷に上がる時は土足は厳禁なんだぜ?」
「何者だ?」
「俺の名はスティンガー…魔刀を守護する者さ」
「スティンガーか…やはりそうか…」
ディオンは何やら確信した様子で呟いた
「天の叢雲が欲しけりゃ俺を倒すんだな」
スティンガーはリヴァルト達に襲いかかって来た
ミュレイアがすかさず防御力を上げる魔法を唱えた
エルフィナが防御壁を魔法で作り出しリヴァルトとディオンはそれぞれの武器を手にスティンガーに攻撃する
「多勢に無勢…俺も本気を出さないとな」
そう言うとスティンガーの背中から更に2本の腕が生えてきた
スティンガーは4本の腕で攻撃を繰り出す
素手で重い攻撃を繰り出してくるスティンガーに思わぬ苦戦を強いられた
パキィーン
金属音と共にリヴァルトの持っていた刀が折られてしまった
「僕の刀が…」
「リヴァルト様!」
次の瞬間…リヴァルトを庇ったエルフィナがスティンガーの攻撃をモロに受けて吹っ飛ばされてしまった
「エルフィナ!」
「うう…」
エルフィナはその場で動けなくなっている
スティンガーはそんなエルフィナに更に攻撃を加えようとしていた
その時咄嗟にリヴァルトは床間に置いてあった『天の叢雲』を手に取りスティンガーに向かって抜いた
刀から衝撃波がスティンガーに向かって放たれた
スティンガーは不意打ちを喰らってその場にうずくまった
「何だと…その刀は誰にも抜けない筈なのに…」
スティンガーが驚きの表情でリヴァルトを睨みつけるとリヴァルトはこう言い放った
「それならこの刀に僕が選ばれたと言う事だろう…」
それを聞いたスティンガーは観念した様子でその場にあぐらをかいて座り込んだ
「ああ…俺の負けだ!煮るなり焼くなり好きにしろ!」
リヴァルトは刀を鞘に収めるとスティンガーの元へ歩み寄った
そしてこう声をかけた
「負けを認めた者を無闇に切り捨てる趣味は無いよ…それよりここから出るにはどうすれば良い?」
「へ?それなら床間の畳をめくればワープホールが出来ている筈だぜ」
「ありがとう…この刀…大事に使わせて貰うよ」
スティンガーは笑みを浮かべて親指を立てるとこう言ってくれた
「あんた達の武運を祈るぜ…どうかこの世界を平和に導いてくれよ勇者様」
「ああ…必ず!」
こうして無事に伝説の刀である『天の叢雲』を手に入れたリヴァルト達は最後の武器を求めて空の神殿を後にするのだった
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