第11話 世界の異変

「しかし話には聞いてましたがバードニール族を見るのは初めてです…。本当に背中に翼が生えているのですね〜」


神父は興味深げに話した。その上で更にこう続けた


「リンデロイを初めて森の中で発見した時も驚きましたが、何やら運命的なものを感じますね」


「そうでしたね…僕はハーフエルフですから仕方ないですけど」


そうリンデロイが話し出した。


「僕の母国も魔物に襲われましたから…風の噂で国状況は知ってますけど…。」


リンデロイは顔を曇らせてそう言った



「…どうやら魔王の復活が近づきつつあるようですね…ミネルヴァ王妃から聞いた内容だとその双子の王子様と王女様達が世界を救う希望だと言う事でしたね」



急拵えで用意されたベビーベッドで眠るリヴァルトとミュレイアを見つめながら神父は考え深げに話した



「…だから僕は姫様を守る騎士として頑張って強くなるんだ!」


そうディオンが決意を新たにしていた


        

「何とも頼もしい騎士(ナイト)ですね。王子様は守らないのですか?」


その問いかけに答えたのはエルフィナだった


「おうじしゃまはわたちがまもゆの!だからだいじょうぶなのよ」


その答えに顔を緩ませる神父は2人にこう告げた



「そうですか…それならば安心ですね!頼みますよ、小さな護衛さん達」



「ならば私も皆様のお役に立てるようにシスター見習いとして修行させて下さい。」



ローズマリィがそう神父とシスターにお願いした



「それは大変助かります。人手も足りない所でしたからこちらからお願いしたい程ですよ!」



こうして小さな教会で新たな生活を始める事になる後に世界を救う事になる勇者達だった




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