#231 ひと夏のかき氷

 ──かき氷。

 これを夏以外で食べる人はいるだろうか。

 コンビニやスーパーのアイスコーナーには、かき氷のアイスが年中販売されている。かき氷のシロップも年中販売されている。家にかき氷を作る機械があれば、その家は年中かき氷を作ることができる。

 それなのに、かき氷を夏以外に作って食べる人はいないだろう。

 もしかしたら、ほんのわずかにいるかもしれないが、いないの方が多いはずだ。

 かき氷は夏の、下手をすれば夏祭りの屋台でしか食べない人だっているはずだ。それほどまでに、かき氷と夏は強く結ばれている。

 氷なんて時間が経てば溶けてしまうのに。

 夏なんて暑いんだからより氷が溶けるの早いのに。

 相性で考えれば至って不相性。

 それなのに、かき氷と夏はこんなにも結びついている。

 ひと夏の思い出の中にあるかき氷。

 お一つ、いかがですか?



 ☆★☆★☆★



「──っていうCMナレーションどうですかね?」

「うん、採用」

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