第17話 1年VSいのむー「おばキュー・カート」対決!
りむ「あの・・・・・・詳しい話は・・・・・・中でしてもらえるかべ?」
開いたドアからひょっこり現れたのはイノシシのパーカーを着た藍色の髪と目が美しい女子高生「猪頭りむ」だった。
改「猪頭先輩。」
都「キレイな目をしてるなぁ。」
豪「アンタが、猪頭か。よし、さっそくゲームで勝負だ!」
りむ「え・・・・・・」
改「バカ!いきなりゲーム対決申し込む奴がいるか!」
りむ「(にぎやかだべな・・・・・・)」
りむが3人を家に入れた。中はワンルームの全体の壁や家具などに茶色が多かった。
りむ「3人とも炭酸は平気だべや?」
りむはコップと飲み物を御盆に乗せて持ってきた。
都「コーラじゃん。あんがとね~」
改「これガラナ!?さすが北海道。」
豪「なんだこれ?」
改「北海道限定の炭酸飲料だよ。」
りむ「オラ、大好物でな。通販だと高いから実家から仕送りで送ってもらっているんだべ。」
豪は一口ガラナを飲んだ。
豪「うめぇじゃねえか!」
都「うん、コーラと違ってエナドリのような風味で飲みやすいやん!」
りむ「よかった~うれしいべ。」
改はガラナの入ったコップを机の上に置いた。
改「じゃあ本題入りましょうか、猪頭先輩。」
りむは本題という言葉を聞いて
りむ「やっぱり・・・・・・怒っているよね。寅好先生。」
改「怒ってはないですよ。むしろ心配していましたよ。」
りむ「そうなんだ・・・・・・」
改「不登校の理由はやっぱりフリーゲのことですか?」
りむ「・・・・・・半分正解で半分が間違いだべ。」
改「?」
りむ「オラ、北海道の田舎にずっと住んでたんだべ。だから都会の学校に入ってきてものすごく不安だったんだべ。」
豪「静岡は都会じゃねえだろ。」
改「全静岡県民に怒られろ。」
豪「俺も静岡県民だから問題ねえし。」
改「そういう問題じゃねえんだよ!」
りむ「話戻っていいかべ?」
改「すんません・・・・・・」
改めてりむは自分のことを話した。
りむ「フリーゲに招待されたこともあり、ゲーム実況ができると思ったんだけど・・・・・・この時はガチでやるより楽しくやるのが主流になっていて、2年生になって、やるゲームで意見の食い違いが起こって。学校内でも居場所がなくなってそこから引きこもり生活が始まったわけだべ・・・・・・」
都「あたしとは逆だね。エンジョイゲーマーがガチゲーマーにボコられるのが嫌で・・・・・・」
改「アニマルファイターのことだよな。」
りむ「アニマルファイターって、ガチ勢の多いゲームを?今はそんなことしてるんだべ?」
改「猪頭先輩はフリーゲの配信見ていないんですか?」
りむ「今更ながら見ていないんです。」
改「なら、見てみませんか?」
りむ「わかったべ。」
りむはパソコンの電源をつけてヴィーチューブを開いた。フリーゲのチャンネルを開き、アニマルファイターの配信のアーカイブを見た。
りむ「へぇ・・・・・・新しいメンバーもいる。ってミャー子と豪樹ってオラでも知ってる有名なヴィーチューバーだべ!?」
都「いや~有名人なんて照れるにゃ~」
豪樹「まあ、褒められるのは悪かぁねぇけどな。」
りむ「なんで二人が照れるんだべ?」
改「いやぁ・・・・・・この二人がミャー子と豪樹なんですよ。」
りむ「え・・・・・・ヴェエエエエエ!!」
りむの口からとても女性が発してはならない汚い声を出してしまった。
りむ「そんな有名人がウチに来るなんて、明日死んでも悔いはないべ~」
改「いや死んでもらっちゃ困るんですけど!」
りむの興奮が納まった後、再び本題に入ることに。
改「それで・・・・・・本題に入りますが、猪頭先輩。フリーゲに戻ってくれませんか?」
りむ「犬神くんの言いたいことは分かったべ。でも、オラには無理だべ。」
改「どうしてですか?」
りむ「だって・・・・・・フリーゲの他の人たちにまた迷惑をかけてしまうので・・・・・・」
豪「はぁ・・・・・・めんどくせえな。だったらゲームで勝負しろ!」
りむ「なんでそうなるんだべ!」
改「(そうか・・・・・・なら、猿渡のやり方に乗ってみるか)・・・・・・ならこうしましょう。今から4人でゲーム勝負して俺たちが勝ったらフリーゲに戻ってください!」
りむ「それって、3対1ってことだべ!?不公平だべ!」
改「もちろん公平にするために、ゲームは猪頭先輩が決めてください。」
りむ「・・・・・・なら。「おばキュー・カート」でどうだかべ?」
豪樹「ほう、おばキューか。」
都「なに?おばキュー・カートって?」
改「おばけキャラがカーレースをするゲームだよ。1コースを3周して順位を競うんだ。ただ速さを競うだけでなくユニークなコースにアイテムを使った駆け引きが面白いって社会現象になったこともあるゲームなんだ。」
都「あたしやったことないけど大丈夫なん?」
改「初心者でもアシストプレイでできるから大丈夫だよ。」
都「ならいいけど。」
都は学校指定のカバンからライバー用のスマホを取り出した。
都「じゃあ早速はじめましょうか。」
りむ「なにをだべ?」
都「今から配信するのよ。ゲリラ配信。」
りむ「え?」
豪樹「ほう、猫柳にしては珍しくいい考えだな。」
改「おい、それ猪頭先輩のPCなんだから先輩に許可取れよ。」
りむ「大丈夫だべ。でも久しぶりの配信だからそこだけが心配だべ・・・・・・」
改「後は俺たち現役の配信者に任せてください。」
りむ「「たち」って、もしかして犬神くんも?」
改「はい。」
都「みんな、配信始めるよ~ライバー用のスマホの準備してね~」
都が配信スタートのボタンを押した。
ミャー子「みんな~こんにちニャンコ~!十二ゲーム放送局フリーゲの今日は出張版だニャ~!」
ゲリラ配信にもかかわらず、いのむーリスナーがどんどん配信に集まってきた。
コメント「突然いのむーの配信が始まったと思ったら、ミャー子が何で?」
コメント「フリーゲの出張版って、まさかのコラボ?」
コメント「でも、いのむーもフリーゲの一人だよね?」
ミャー子「ミャー子だけじゃなくて他にもいるんだニャ。」
豪樹「うぃ~っす。どうも豪樹で~す。」
コメント「豪樹もいるのかよ!?」
豪樹「俺だけじゃねえぞ。」
改がライバーアプリを開き自分のアバターを出した。
カイ「こんにちは、カイです。今回はこの4人でゲーム配信を行います。」
コメント「カイも!?」
カイ「今回、4人で「おばキュー・カート」でゲーム対決を行います。」
コメント「おばキュー・カートだって!?」
コメント「1年組は勝てるかな?いのむーはおばキュー・カートめっちゃ強いとかなり有名な話だぞ。」
ミャー子「みゃ・・・・・・そうなの?」
豪樹「俺は、おばキュー・カートかなりやってたから自身はあるぜ。」
りむは引き出しからライバー用スマホを取り出し、アプリを起動して自身のアバターを出した。
いのむー「みんな、お久しぶりだべ。」
いのむーが自己紹介をするとコメント欄が爆速に流れた。
コメント「いのむーだ!」
コメント「久しぶり~」
コメント「全然配信しないから心配してたよ。」
りむ「(みんな、こんなに心配してくれたんだ。)」
豪樹「じゃあ早速やっていくか。」
豪はカバンから自分のコントローラーを出した。
カイ「お前、マイコン持っているのか・・・・・・」
豪樹「当たり前だろ。ゲーマーはいつもマイコンを持ち歩いているもんだ。」
カイとミャー子はりむの家にあるコントローラーを借りて挑むことに。
りむ「3レース走って個人の総合ポイントの多い方が勝ちってことでどうだべ?」
豪樹「乗った!」
ミャー子「え~じゃあミャー子不利じゃな~い」
りむ「・・・・・・なら3人のうち誰か1人でもオラより上の順位を取ったら勝ちってことにするかべ?」
ミャー子「やった~」
豪樹「お前ら。俺の足引っ張ったら許さねえからな。」
カイ「無茶言うなよ。俺は、おばキュー・カートあまりやってないんだから。」
第1レースは、初心者コースの「インフィニティサーキット」道が8の字になって障害物もないオーソドックスなコースだ。
キャラクターは、いのむーは「ぬりかべ」。豪樹は「大入道」。ミャー子は「猫娘」。カイは「カッパ」を選択した。
ミャー子「キャラって何か特徴あるの?」
いのむー「キャラの重さによって、ぶつかったときに吹っ飛ばされにくくなったり、悪路を走るときに軽いとスピードが落ちにくくなったりといろいろ変わるんだべ。」
ミャー子「じゃあ、アタシの選んだ猫娘は軽いの?」
カイ「そうだな。ちなみに、いのむーさんと豪樹のキャラは重量キャラだな。」
コンピューターを合わせて12キャラがカートに乗りスタート地点に並んだ。
コメント「3人がいのむーにどこまで食らいつけるかな。」
カウントダウンが始まり0と同時に一斉にスタートした。豪樹といのむーはスタートダッシュと同時にロケットスタートをきった。カイとミャー子はスタートと同時にゆっくり動いていった。
改「(レースゲームか・・・・・・昔やったことあるけど、どこまで食らいつけるかな・・・・・・)」
改がコントローラーを動かしていると隣でゆらゆらと揺れている人がいた。
カイ「ミャー子・・・・・・お前、カーブを曲がるとき体ごと動かす人か。」
ミャー子「アタシ、揺れてないもん!」
しかし、コメント欄では・・・・・・
コメント「いや、2Dも揺れていたし。」
コメント「自分では気づかないもんな・・・・・・」
コメント「揺れてるミャー子カワイイ~」
ミャー子「ミャ~!バカにするにゃ~!!」
そんなやりとりをしている中、一人だけ異次元のスピードでカートを走らせている人がいた。「いのむー」だ。
豪樹「嘘だろ・・・・・・追いつけねぇ・・・・・・」
2位の豪樹とかなり差が開いていて、アイテムで妨害しても順位が入れ替われないほどであった。
いのむー「ゴールだべ」
カイ「はや!?」
いのむーは圧倒的1位でゴールした。2位で到着したのは豪樹。カイは10位。ミャー子はぶっちぎりの最下位だった。
豪樹「お前ら!やる気あんのか!?」
ミャー子「なによ!アタシ初心者なのよ!最下位なのは当たり前でしょ!」
カイ「お前ら喧嘩すんなよ・・・・・・」
コメント「ミャー子と豪樹はいつもそんな感じだよな。」
コメント「喧嘩するほど仲いいっていうよな。」
ミャー子・豪樹「どこがだよ!」
そんなやりとりを見ていたりむは
りむ「(こんな賑やかでワイワイやる感じ久しぶりだべ・・・・・・)」
第2レースもいのむーの独壇場となっており、2位を走っている豪樹はあまりの実力差に少し諦め気味になっていた。
豪樹「強すぎんだろ・・・・・・」
しかし、下の順位から3位に追い上げてきたのがカイだった。
豪樹「いつの間に!?」
カイ「段々慣れてきたな。豪樹、俺も援護するぜ。」
いのむー「いくら2人とはいえこの差を埋められるわけにはいかないべ。」
カイ「アイテムで人魂が出てきた。しかも追尾機能のある赤色の人魂だ。これをぶつければ差が縮まるはず・・・・・・豪樹、譲ってくれねえか。」
しかし、豪樹は
豪樹「やなこった。」
カイ「は!?」
豪樹「お前に順位で負けるわけにはいかねえんだよ!」
カイ「おい、チーム戦だろ!協力してくれよ!」
豪樹「てめぇに抜かれるくらいなら死んだ方がマシだ!」
そのやり取りを聞いていた視聴者からはコメント欄で。
コメント「チームワークの欠片もねぇ・・・・・・」
コメント「豪樹、負けず嫌いだから・・・・・・」
コメント「そして、最下位で揺れているミャー子(笑)」
ミャー子は相変わらずの最下位を走っていた。その結果、第2レースもいのむーが1位でゴールした。
カイ「次が最終レースか。俺の実力ではいのむーに勝てないし、豪樹は協力しないし、ミャー子は最下位から抜け出せないしで厳しいな・・・・・・」
ミャー子「全然勝てないよ~どうじよう・・・・・・」
ミャー子は涙目で改の方を見つめていた。
カイ「ならさ。アイテムで「一反木綿」を使ってみたらどうだ?」
ミャー子「みゃ?」
カイ「自動操作で一時的に一反木綿が代わりに運転してくれるんだ。無敵状態だから他のキャラクターに当たると吹っ飛ばすことができるぞ。」
ミャー子「なるほど。」
改「(それと・・・・・・やっぱり実力的に豪が1位を取れる可能性が高い。ここは、自分のプライドを捨ててまでアイツに1位を取ってもらうしかないな。俺はサポートに徹しよう)」
最終レースは「ゴーストキャッスル」幽霊城がモチーフの場所で難易度も高く、落下したりじゃまな障害物が出たりと経験者のいのむーも苦戦するコースの一つである。
改「(じゃあ・・・・・・ゲームを始めるか。「Play the GAME・・・・・・」)」
第3レースのカウントダウンが始まり0と同時に一斉にスタートした。序盤は城内入り口から始まり、いのむーの「ぬりかべ」はハイペースで1位でスタートしていた。2位は少し離れて豪樹の「大入道」、5位にカイの「カッパ」がいた。そして最下位はミャー子の「猫娘」。だが、ミャー子には他の3人より有利な点があった。それは、初心者向けのアシスト機能がついており、落下できない仕様になっている。そのため、CPUキャラがカーブで減速する中、オーバースピードで曲がってもアシストで落ちないようになっているため12位から9位にまで上がった。さらに、アイテムボックスを拾い、出てきたアイテムがさっきカイが言っていた「一反木綿」だった。
ミャー子「えい!」
ミャー子はアイテム発動ボタンを押して一反木綿が代わりに自動運転を始めた。ゴチャっとしていた前の団体にぶつかるにはもってこいで、当たったCPUキャラたちはその場で転倒した。そのすきにミャー子は突っ切って5位にまで上がった。一反木綿の効果が切れて、ミャー子の運転で走らせていると目の前にカッパが見えてきた。カイの操作しているキャラクターだ。
カイ「よし、先に行ってこい。」
ミャー子「じゃあお先に~」
コースも2週目になり後ろに猫娘がいることを確認したカイは道を開けてミャー子に順位を譲った。
豪樹「ミャー子が4位だと!?」
ミャー子「次は豪樹だな~」
ミャー子の前にろくろ首のCPUキャラがいたが、青い人魂をカイが飛ばして当てスピンしていた。赤色と違い追尾機能はついていないが、壁に跳ね返したり赤色より耐久力がある。
コメント「カイ当てるのうまいな。」
そしてミャー子はアイテムで赤色の人魂を手に入れていた。これにより2位の豪樹に当てることができる。
ミャー子「今、赤の人魂飛ばしたよ~」
豪樹「てめぇ!俺に当たるじゃねえか!」
数秒後、その人魂は豪樹の大入道に当たりスピン。しかも運が悪いことに、桟橋のど真ん中で当たったためそのまま橋から落ちて落下してしまった。
ミャー子「ニャハハハハハ~バイにゃ~」
とミャー子が桟橋を渡り切り2位にまで上がった。だが、1位のいのむ~との差はかなり開いているため、ここから1位を取るのはかなり難しい。
いのむー「アシスト機能がついているとやっぱり有利だべなぁ。だけど、このまま逃げ切ってみせるべ。」
いのむーは逃げ切り体制で3周目に入った。豪樹はコースに復帰してミャー子の後ろを追った。そしてアイテムボックスから赤色の人魂を引き当て、ミャー子に当てようとしていたが、それを察したカイは自分の持っていた青色の人魂で豪樹の大入道を狙い当てた。投げようとしていた豪樹が使おうとした赤色の人魂はゴール手前に落とした。
豪樹「おま!?なにすんだよ!」
カイ「悪いね、これもチームワークだぜ。」
豪樹「妨害するチームプレイがあってたまるか!」
カイ「そっくりそのままお前に返してやるよ!」
コメント「ホントにその通り(笑)」
コメント「さっきミャー子に同じようなことをまんま返されたな。」
コメント「因果応報だな。」
カイ「ミャー子、止まるんじゃねぇぞ・・・・・・」
ミャー子はレースの終盤でアイテムの力を使いながら多少距離があるものの、いのむーの背中が見えるまで近づくことができた。そして、ミャー子の最後のアイテムは。
ミャー子「一反木綿!」
豪樹「おま!?2位で一反木綿が出る確率は0.01%の確率だぞ!」
コメント「豪運すぎんだろ。」
コメント「これ、ワンチャン勝てるのでは?」
コメント「でもいくらなんでも無謀すぎるだろ。」
ミャー子「ここしかない!ラストチャンス!」
ミャー子はアイテムを使い、猛スピードでいのむーに追いついた。
いのむー「追いつかれる!」
しかし、いのむーにぶつかる前に一反木綿の自動運転が解除されてしまい、ぶつかった表紙に軽い猫娘が重量級のぬりかべにはじかれ、ゴールまでの真っすぐのコースを並んで走ることになった。だが、直線のスピードはぬりかべが速く、このままだとミャー子が負けてしまう・・・・・・だがしかし。
いのむー「だべ!?」
ぬりかべの目の前には、なぜが赤色の人魂が・・・・・・そう、ゴール手前で攻撃されて落としてしまった豪樹のおきみやげだった。ぶつかったぬりかべはスピンしてしまった。その隙をついて、猫娘が一位でゴール。ミャー子がいのむーに勝利したことによりこの試合は見事1年生チームの勝利に終わった。
いのむー「いやーついてないべ・・・・・・並んでいた場所が反対側だったらオラが勝ってたのに・・・・・・」
コメント「これは、ミャー子が豪運すぎたよ。いろいろなところで・・・・・・」
いのむー「でも・・・・・・楽しかった。こんなに楽しかったのは久しぶりだべ・・・・・・」
カイ「なら・・・・・・」
いのむー「しかし、一度フリーゲから離れたもの・・・・・・視聴者は許してくれないと思うべ・・・・・・」
しかし、コメント欄からは戻ってほしいというコメントで溢れていた。
コメント「久しぶりのいのむーの配信楽しかった!」
コメント「フリーゲに戻ってまた1年たちと遊んでほしい。」
コメント「ついでに配信も復帰してほしい!」
いのむーはそのコメント欄を見て
いのむー「そっか・・・・・・戻ってこられる場所があるんだ。」
配信を終えたりむたちは、電話で寅好先生に連絡をした。
りむ「はい、はい・・・・・・ありがとうございます。」
りむは電話を切った。
りむ「寅好先生。これからはフリーゲに戻れるようこちらも協力するっていってたべ。申し訳ないってすごく謝られたべ。」
改「これで、一件落着ですね。」
りむ「それで・・・・・・学校のことなんだけど。」
都「何か問題でも?」
りむ「1学期まるまる学校休んだから、来年も2年生やることになったみたいべ・・・・・・」
豪「つまり、来年は同じ2年生になるってことか?」
りむ「だから・・・・・・同級生ってことになるべ。」
こうして、いのむーの不登校事件は幕を閉じた。
第17話(完)
干支珠高校ゲーム実況部 白絹 照々(しらぎぬ てるてる) @shiroteru
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