第46話 さぁ、準備は整った!
俺は、けたたましい目覚ましの音で、目が覚める。
俺は起きると、アテナが話しかけてきた。
≪おはようございます!マスター!!≫
「あぁ、アテナか。おはよう!珍しいな朝から話しかけてくるなんて!」
≪はい!マスターに報告することがあったので!≫
一体なんだろうか。
≪残り1つのプロジェクトの返事が返ってきました≫
そういえば1つ達成していないプロジェクトがあったな。
いい結果を聞けたらいいのだが。
≪答えはイエスとのことです。これで、例の話を進めることができます!≫
「おぉ!朝一からいいことを聞けたな。ありがとうアテナ!」
≪はい!≫
これで今回のプロジェクトの全ての条件が揃った。
俺は最高の寝起きを手に入れたのであった。
テレビを見ながら朝食を食べていると、由愛が話しかけてきた。
「いよいよ明日だね、廃園ライブ」
「そうだな」
「それにしてもかわいそうにね西城さん。あんなことがあったから参加なんか出来ないよね」
あぁ、そうか。
そういえば、まだ世間には参加しないことになっているのか。
スマホで確認したところ、どうやらラストはシークレットのデュエットライブとなっていた。
皆そこに、アイドル、西城咲良が登場するとは夢にも思っていないだろう。
彼女が登場した時、会場をどう盛り上げるかが俺の腕の見せ所だ。
明日は、参加してくれたファン達はもちろん、咲良ちゃんにも忘れられない1日にしてあげないとな。
すると。
「カズ兄!早く朝食食べちゃってよ!もう出る時間近付いてるし!」
「おう!」
俺はすぐさま朝食を終わらし、学校に向かうのであった。
登校していると、須藤が後ろから声をかけてきた。
「よお!」
昨日まで落ち込んでた須藤とは違い、今日はいつも通りの須藤に戻っていた。
「なんか元気だなお前」
「あぁ!咲良たんがあれだけ元気にふるまってたんだ。推してる俺が落ち込んでたら駄目だろ!」
昨日までの須藤は静かでよかったのに、またうるさい須藤に戻ってしまった。
「須藤・・・もうしばらく落ち込んどいてくれよ」
「なんでだよ!」
須藤は突っ込んできた。
そして校門を過ぎると、今日咲良ちゃんが休みだという話を皆がしていた。
それを聞いた須藤の顔から、生気が抜けた。
「もう生きていけない・・・」
気分の上下激しいなこいつ。
まぁ、明日のライブに向けて今日は練習してもらっているのだが、周りのみんなはそれを知らないのだ。
きっと明日皆にとって最高のサプライズになるだろう。
俺は明日が楽しみで待ち遠しい1日を送った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます