第22話 動画撮影します
里奈はコスプレ衣装に身を包み、トレーニングマシーンの前に来た。
「これでほんとにこのジム人気が出るの?」
「まぁ、やってみようよ」
そういうとオーナーによるマシーンの使い方講座が始まった。
里奈は、以前からマシーンを使ってのトレーニングに興味があったからか、話を真剣に聞いている。
「へぇ~、これってそうやって使うんですね」
「そうなのよ。ただし間違った使い方をすると逆効果!体を痛めてしまう可能性もあるのよ」
「なるほど。ならなおさら分からないマシーンを使う前は、使い方を聞かなきゃですね」
「そのとおりよ」
このジム、今まで見てきた感じ、初見の人はマシーンの使い方が分からず、自分なりのやり方で使っているのをよく見かけた。
スタッフが、間違った使い方をしている客を見かけると声をかけ、正しい使い方をレクチャーしているといっても、スタッフの数が少ないため追いついていないのが現実だ。
結果、トレーニングを頑張っても成果が得られず、やめていく人が多い。
こんなに充実した機材がそろっているのに、それだともったいないと思った。
だからこそ里奈には頑張ってもらいたい。
どうやら、オーナーによる、正しいマシーンの使い方講座が終わったらしい。
結構長かったな。
それじゃあ始めるか。
俺はスマホのカメラを構える。
今の時代、スマホのカメラの進歩がすごいため、撮影はスマホでも十分だろう。
「里奈、それじゃあ始めようか」
「おっけー」
そういうと里奈はマシーンの前に立った。
まずはトレッドミルか。
モーターで動くベルトの上で、ウォーキングやランニングができるマシーンだ。
「それじゃあ、始め!」
俺はそういうと、ビデオ撮影を開始した。
里奈はその上に上がり、装置の設定を操作すると、足元のベルトが動き出した。
里奈はその動くベルトに合わせて歩いている。
俺はそんな里奈を撮影する。
装置の使い方は、テロップと音声を後で追加したらいいだろう。
すると俺はあることに気付いた。
里奈が歩く度、その動きに合わせて大きな胸が上下に揺れているのだ。
里奈・・・なんて恐ろしいものを持っているんだ!
俺はもうそれに視線が釘付けになった。
里奈が動くたびにリズムよく動き、その柔らかそうなふくらみについ触れたくなってくる。
最初は、スマホに里奈とマシーンが映りこんでいたのに、今では里奈の胸しか映っていなかった。
「和樹。ちゃんと撮れてる!?」
そういうと里奈は和樹の方を向くと、和樹がスマホを構えたまま、里奈に触れるか触れないかのぎりぎりのところまで迫っていた。
「ちょ!和樹!!近すぎ!!」
里奈はその近さに慌ててしまい、和樹の反対側に体勢が崩れそうになる。
「里奈!危ない!!」
俺はそう言うとすぐに、右手で里奈を支えた。
「ちゃんと、前見てないと危ないじゃないか!」
「ごめん。でも和樹!あんた近過ぎよ!!」
あぁそうか。
俺は、里奈の神秘に迫っていたら、気付かぬうちに距離を縮めていたらしい。
「ごめん!里奈!!」
左手のスマホ、無事だといいが・・・。
そこで違和感に気付いた。
スマホってこんなに柔らかかったっけ?
俺は視線を下に向けるとスマホは、床に落ちていた。
そして左手は、里奈のたわわな胸の果実をもんでいた。
奇跡的に、里奈には気付かれていない。
手を動かしたらバレる!
俺はそう思い、左手を動かさないように、果実の感触を楽しむことにした。
とてつもなく柔らかい。
ずっとこの感覚を味わいたい気分である。
揉みたい!
でも揉んだらバレる。
俺は最後の理性を振り絞り、揉まずに堪えていた。
そんな俺は、何とか声をかける。
「大丈夫だったか?」
「うん。大丈夫!撮影続けないとね」
そう言い、里奈は振り返り、俺から離れ、トレッドミルに戻ろうとしていた。
ここだ!!
俺は離れる際に、里奈の胸をもんだ。
密着された状況が変化する際に、揉んだら案外バレないのではないか?
賭けだったが、どうやら俺はそれに勝ったらしい。
里奈は気付いた様子はなく、トレッドミルに戻り、撮影体勢に入った。
俺は揉んだ胸の感触を脳に刻み、その余波を楽しみながら撮影を続けた。
その後、ランニングする様子を撮影し、ある程度撮れたら終了の合図を送った。
あとは、これをすべてのマシーンでやっていく。
衣装も何通りか用意していたので、見てる側を飽きさせない仕様となっている。
中には胸など強調した衣装もあった。
(おぉ・・・すげえ!)
何か違うビデオを撮影している気分になってきたが、その度里奈から痛い視線を感じた。
そりゃあ見ちゃいますよ・・・。
そしてすべてのマシーンの動画撮影が終了した。
案外時間はかからなかった。
最後に、このジムのPVを撮ることにした。
俺達はスタッフと一緒に一旦外に出て、ジムの前から撮影することにした。
里奈には、事前に俺が考えていたセリフを言ってもらう。
「この事務とっても大きいー」
「ありがとうございます」
受け答えは、オーナーでは刺激が強いので、受付のさっぱりしたお兄さんにやってもらう。
これは、オーナーがとてもやりたがっていたが、一部だけ出てもらうってことで話は何とか落ち着いた。
「駐車場も広いですね!」
里奈は外見から見たジムの広さを伝えている。
あとこのジムは出来てそんな期間もたっていないので、キレイさもアピールする。
そしていよいよ中だ。
里奈は案内され中に入ると、スキンヘッドのおかまがあいさつする。
「いらっしゃいませー。あらかわいいお客さん♪」
「カット!」
集客逃すわ!!
「オーナ!出番まだだって!」
「・・・あら?そうだったかしら?」
オーナーはすっとぼけた顔をしていた
どんだけ出たいんだよ!
そして撮り直し、広くてたくさんのトレーニングマシーンがそろっていることなどを伝えた。
そして最後にオーナーのインデビューを少し挟んで終了した。
オーナーはその時は、まじめに受け答えしていた。
これなら大丈夫だろう。
この人がオカマだってことは来てからのお楽しみだ。
いい感じに撮影を終えたのではないだろうか。
俺は、手ごたえをつかみ、撮影を終了する。
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