第11話 動き出すワールドキング

私の名前は佐藤 利奈。

17歳の高校2年生だ。

そんな私は、幼馴染の和樹の事が好きだ。

そんな彼が、アニメにはまっていることを知り、私もアニメを見るようになった。

すると私もアニメが好きになり、毎日のようにアニメを見るようになった。

これで和樹の好きなアニメの話題で語り合うことができる。


しかし現実はそんなに甘くない。

恥ずかしがり屋の私は、アニメの話題を振れなかった。

そんな私は、ツブッターであるものが目に留まる。

それは、コスプレイヤーがアニメのヒロインの格好をして、それを撮った写真をツブッターに上げていたのだ。

その人は、フォロワーも多いし、いいね!もたくさん付けられていた。

そして、コスプレイヤーのアカウントを見て回っていたら皆楽しそうだし、たくさんの人に見てもらえていることに気付いた。

私は、これだ!と思った。


アニメ好きの和樹だったら、こういうの見ているに違いないと。

私が、ツブッターで人気になればなるほど、和樹の目に入る確率が上がる。

ツブッター越しにでも私の姿を和樹の目に入れ、人気者になってる私から目が離せなくしてやると思った。

最初は、コスプレの完成度は低かったが、衣装を作ったりしている間に、コスプレの楽しさにハマっていった。


そして、気付けばフォロワー100万人の、コスプレイヤー部門でトップレベルの人気者となっていた。

これだけ人気者になれば、和樹の目に入るだろう。

なんならもう和樹の目に入っており、私のフォロワーになっているかもしれない。

そんな期待で胸いっぱいだった。


しかし誤算があった。

和樹はコスプレにあまり興味がなかったようで、なかなか私を見つけてくれなかった。

私は一体何のためにコスプレしているのか分からなくなってきた。

コスプレ自体は、楽しいことには楽しいが、見て欲しい人には見てもらえない。


そんな中、コスプレ衣装を買いに店に来てたら和樹と出会い、コスプレしていることを知られてしまった。

いきなりだったのでパニックになり、コスプレなんて興味ないとごまかそうとしたが、和樹はそんな私を受け入れてくれた。

とてもうれしかった。

だから和樹と別れてから、次回のコスプレ衣装を作るべく素材選びは、今まで以上に力を入れて探した。

もっと人気者になって、コスプレに興味を持ってもらった和樹の目に入るために。


次は、どこの店行こうかなとスマホを操作していると、ツブッターにダイレクトメールが1通来た。

最初はファンから来たのかな思いメールを開いたら、目を見開いた。

それはワールドキングからのメールだった。

メールを読むと、和樹と店で出会った所が写真に載せられていた。

私は思わず、周りを見て怪しい人がいないか確認するも、人が多くて分からなかった。

まさか、こんなに近くからワールドキングに見られていたなんて。

恐怖でどうしたらいいか分からない。


そして本文を読むと、この男に危害を加えてほしくなかったら指定の場所に来い!との内容だった。

私は、しばらく状況が呑み込めなかった。

警察に通報しようと思ったが本文の最後に、警察に通報したら写真に写っている男はただじゃおかないと書かれていた。


気が動転し、気付けば和樹に【助けて】とメールを送っていた。

なんでこんなことに。

里奈は恐怖を感じ、気が動転していたため正しい判断が出来ず、和樹に危害を加えさせないためにも指定の場所に向かうのだった。

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