何かを馬鹿にするということ
誰かが何かを馬鹿にするという場面を書く必要がいつか生まれるかもしれないと思って、今思いついたことをメモしておく。
何かを馬鹿にするとき、軽くバカにするときと、ひどくバカにするときがあると思う。今回はひどくバカにするときについてだ。
一言で言うと、どうでも良いことを殊更馬鹿にしたりはしないということだ。
バカにするという行為は無知から生まれるのかもしれないし、不寛容だから為せるのかもしれないが、馬鹿にするときに、馬鹿にした人物は馬鹿にする対象を自分の中で格下に置いていることは間違いない。
そうすることで安心感を得ているのかどうか、それは人によるだろうか、物語上で馬鹿にするということをさせる場合は、コンプレックスを隠すためとか、もともと熱中していたことだからこそ扱き下ろすということにしたほうがストーリー性が生まれやすい。
私にもそういった経験があるからこそ思うのだが、どうでもいいことを馬鹿にすることは滅多にないことだと思う。
日常的にすべてを馬鹿にしているような人であれば話は別だが、そうでなければどうでも良いことに対しては徹頭徹尾無関心以上の反応を示すことはできない。
私は昔好きだったものに対して馬鹿にされたことがあり、自分の好きという気持ちに素直になることが出来なくなり、それを好きな人の前で馬鹿にしたような態度を取ってしまったことがあるが、好きという思いと、好きであることで傷ついた経験が、馬鹿にすることで心の衡平を保とうとしたのだと思う。
自分の気持ちに素直になれないキャラクターが何かを馬鹿にして、それを誰かに指摘されるという場面を思いついたけれど、具体的に使えそうな作品をまだ思いついていないので、ネタとして忘れないように書いておく必要を感じた。
好きだったからこそ許せないとか、叶えられなかった夢だからこそ、否定したくなるとか、そういった矛盾した感情は作品をキャラクターが動かすうえでの強力なエネルギーを持っていると思う。
メモ べっ紅飴 @nyaru_hotepu
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