第15話  感謝。

 先に出た木佐と石崎は学校を出てとりあえず落ち着こうとファミレスに入っていた。


「石崎さん大丈夫?なんかすごい怖かったでしょ。」


「なんか誰かが助けてくれるってわかっていると、全然怖くなくて先生を冷静に見れたよ。本当に気持ち悪かったけど。それより私よりも木佐君の方が投げられて痛かったでしょ。私のためにごめんね。」


「俺は平気だよ。ちょっと体が痛いけど、カンバスの上になったからそれがクッションになって大丈夫だったよ。」


「なんか凄くスッキリした。これでもうセクハラされないと思うと気持ちが全然違う。」


「そうだよね。あんなに気持ち悪いことされてよく耐えていたね。明日か明後日には映像が流れるかもしれないからもう安心していいよ。」


「そうだね。すごい木佐君とピヨコラの人たちに感謝だよ。木佐君ピヨコラの人と知り合いなんでしょ。」


「え、違うよ。会ったことないし。」


「え、そうなの。でもどう考えても知り合いの話し方だったよ。友達みたいな…。」


「そうだった?夢中だったから覚えていないな。」


「なんかカッコいいよね。正義の味方!」


「まあ、そうだね」ちょっと違うんだけどね。まあ喜んでいるからいいか。


「ねえ、木佐君これからも話とかしてもいい?友達にならない?」


「ああ、もちろん。」


「じゃあ今日は帰るね。またね。本当にありがとう。どう言うふうに村川先生が告発されるのか楽しみ。」



 多聞は家に帰ると編集を始めた。石崎さんの顔は隠し声も変え背景をぼかし、村川だけを目立つようにして画像を作成した。最後には村川の写真も入れて、何回もループ再生するようにデータを作った。こんな作業あっという間なので作り上げると早速Kにデータを転送した。後は明日が楽しみだ。


 夜11時半、ピヨコラからお知らせメールが届いた。アプリを起動するとピヨポポが前面に現れた。


「今日は皆さんに素晴らしいお知らせがあるピヨ。」


「記念すべき第1号の告発を受け、暴露する事が出来ました。今回のお話はちょっとデリケートな問題なのでネット上に載せるのはやめておきました。」


「でも皆さん知りたいよね〜。」


「やっぱりそうだよね〜。」


「それはやっぱり教えないといけないピヨね。」


「では皆さんの期待にお応えして、言っちゃうピヨ。」


「そ・れ・は…。」


「明日学校へ行ったら体育館に集合だよ。上映会を朝の8時からやるから是非見にきてピヨ。学校の機材を借りて上映するので皆さん機械をいじらないでピヨね。」


「明日が楽しみだピヨ〜。」

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