ひょんなことからパートナーを死なせてしまった男女。そんな二人が、愛する人の亡骸を前に思索を深めていく──という異様な状況から始まる物語。死とは何か、人はどこへ行くのかという普遍的な問いが、極限の静けさと緊張の中で浮かび上がる。罪悪感と愛情が入り混じる二人の視点は、恐怖ではなく“理解したい”という切実さを帯び、読者を奇妙な共感へと誘う。日常から逸脱した瞬間に露わになる人間の弱さと優しさが、淡々とした筆致の中で際立つ一作。
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