五話 香花の目論見

 あの夜、香花はナナに血を飲ませた。深夜に無理やりムードを作り、強引に接吻をしたのは申し訳ないと思ったが、辻褄をどうしても合わせることができず、強引な策をとった。


 そうまでしてでもナナに血を飲ませなければならなかった。ある1つの可能性のため。香花の血には地人の血が流れていた。だから香花は地人達に人間だと思われることなく生活ができた。その血を人間であるナナに飲ませることが出来ればもしや……それがあの行動のすべてだった。


 だがその時、香花はそれ以上にその血が効果を発揮することになるとは、検討もしていなかった。

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