#21 夢想文

 あの人は、私の葬式で泣くだろうか。

 なかなか泣かなくて、

 じっと見つめてみた。

 次々に参列者が現れて、

 少しずつ涙を流していった。

 悔しそうにする奴や、

 悲しそうにする奴や。

 そうして、あの人も目を赤く染めた。

 一番大きく泣いていた。

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モリハウスの短文 モリハウス @anmonioni

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