#17 ランダムと秩序

 鏡をじっと見つめると、沈みゆく船が見えた。

 沈みゆくのなら。新しい船を作らなければいけないね。

 

 彼と話していると、昔の自分が見えた。

 どこにいたの?どこに行きたいの?


 自分を世界に写したら、くるりとひっくり返った。

 世界に自分が写っていた。


 空を眺めた。自分と宇宙があった。

 水に触れた。自分と地球があった。

 

 鏡をじっと見つめると、そこには自分が見えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る