2022.9.17(sat)撮影日和
文化祭に向けて、写真部の個人テーマである『ダウ展』の撮影をする。
菜都奈はピクニック用の弁当を持って、尽の家に誘いに行った。近くの公園で撮影をする約束だ。
「ダウ〜! 今日は赤いバンダナかわいいね〜!」
勇ましく歩くダウの撮影をしながら歩いていたら、公園に着くまでに数えきれないほど写真を撮ってしまった。
紅葉狩りにもまだ早いけれど、木々はうっすらと色が変わってきている。一番色の変わってきている紅葉の下にブルーシートを引いて、菜都奈は早速弁当箱を開けた。
「朝から作ったんだ〜サンドイッチ! ダウを撮らせてもらうお礼だからいっぱい食べて!」
「! すごい、ありがとう。サンドイッチにおにぎりに唐揚げにタコさんウインナーに……すごい、すごいね、運動会みたい」
「へへ、頑張っちゃった」
尽は嬉しそうに、いの一番にサンドイッチを食べた。ハムとチーズのサンドイッチだ。菜都奈も同じものを食べる。朝から準備していた分、待望のランチタイムは垂涎ものである。
ひょいひょいパクパクと無心で食べ続けて、やっとひと心地がついてから菜都奈は撮影を再開した。日差しは少し暑いけど、木々の下の日陰にいればそう気にならない。風は涼しい。
紅葉を見上げるダウ。
通りがかった他の犬と遊びたいダウ。
尽におやつをもらうダウ。
地面の匂いを嗅ぐダウ。
紅葉を頭の上に乗せられるダウ。
菜都奈は山ほど写真を撮った。ダウも散歩に満足して、尽もお腹いっぱい食べて寝転んだ。
「は〜! 『ダウ展』期待してて、すごいのできそうだよ」
「楽しみだなあ。ダウもよかったね」
尽がダウの頭を撫でる。ダウは嬉しそうに「ダウ!」と吠えて笑った。
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