2022.9.18(sun)アップルパイの行列



暇だったのでショッピングセンターに来た。菜都奈は最近できたばかりのショップを覗きに行く。アップルパイ専門店らしい。

菜都奈はわくわくしながら店のある一階に降りると、人だかりができていた。みんな物珍しさからアップルパイに集まっている。

「わ、これ買えるかな……」


行列だ。この人数分アップパイの在庫があるのかと疑わしくなるほどの列。菜都奈は半信半疑で最後尾に並んだ。どうせ暇だ。

りんごとシナモン、バターの香ばしい匂い。列が進むにつれて菜都奈の鼻腔をくすぐる甘い匂い。

これはぜひとも食べたい。


残っていることを願って菜都奈は見えてきたショーケースを覗く。そこにはたくさんのアップルパイがこれでもかと並んでいた。菜都奈の番になってもアップルパイはたんまり残っていた。菜都奈は喉を鳴らす。

「お待たせいたしました。ご注文はお決まりですか?」


「アップルパイを……四つください!」

「かしこまりました」

菜都奈は思い切って家族全員分を買った。若いお姉さんの店員に四つ頼んで箱に詰めてもらう。

受け取った箱はずっしりと重く、それだけで大満足だった。

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