2022.8.29(mon)焼肉と勉強会



今日は焼き肉の日。菜都奈一家は従兄弟の家族と一緒に焼肉を食べに行った。歩ける距離にある焼肉屋だから両家の両親は酒を飲み、ワハハと陽気な声で笑っている。けれど小学五年生の啓介は憂鬱そうだった。


「どうしたの?」

「俺……宿題終わってない」

「ああ、夏休みの。毎年そうだよね」

去年も焼き肉の日に宿題の話をした記憶がある。隣で三枚一気にカルビを頬張った風輝が平然とした顔で「俺も」と言った。


「てか啓介はもう半分終わってんだろ。俺まだ触ってすらないし」

それを聞いた両家両親が「それはだめだ」と二人に宿題をやってきなさいと告げた。菜都奈まで自動的にお目付け役として帰るハメになった。


「俺まだ食ってたんだけど」

「食べ過ぎだよ。それに二人が宿題やってないのが悪いんだから。残り三日と少しで終わる量じゃないでしょ?」

「俺は自由研究と読書感想文だけだもん、風輝兄のせいだ」

二人は夜道を歩きながら、あーだこーだ文句を言い合っていた。


けれど家に着いた頃には宿題をする気になったようで、菜都奈は少し安心した。

「さー、頑張ってよ。三十一日にはどこか遊びに行こ!」

菜都奈はそう言いながら、去年も二人は勉強合宿をしていたのを思い出していた。

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