第一章 (2)
一輝はスマホを目覚まし時計として使っている。設定時刻になると、現在地の天気に合わせた音楽が流れる。晴れか曇りなら
スマホが震えだし、不協和音が鳴り響いた。不安をかきたてる旋律に首から上が痺れるような感覚がして、心拍が速まる。一輝はたまらずベッドの中から手を伸ばした。
窓の外はまだ暗かった。何かしらの緊急速報だと彼は思った。地震ならそろそろ揺れが来る頃だが、その気配はなかった。音が止み、画面は表示されたままになっていた。黄色と黒の二色で描かれたイラストが、警報の種類を表している。眠い目をこすって小さな文字に目を凝らすと、緊急落下物警報だとわかった。災害やテロなどの脅威を知らせるシステムが、隕石や人工衛星の落下にも対応したものだ。
数年前から民間による宇宙開発が盛んになり、世界中のベンチャー企業が競うようにロケットを打ち上げるようになった。今や無数の衛星が上空を飛び交い、低い軌道のものは一等星よりも明るく見える。整然と連なった幾つもの光の粒が夜空を駆ける様子は、多くの人を楽しませた。
異変は去年の夏、太平洋上で起こった。複数の衛星が時を同じくして大気圏に突入し、燃え尽きることなく海に落下したのだ。人的被害はなかったとされているが、通常ありえないことだとして大きなニュースになった。
運用中の衛星に異状があれば直ちに公表して、被害の発生や拡大を防ぐことが望まれる。だが事故の第一報は、発生の二時間後だった。この事実に、世界中のメディアは批判の声を上げた。
隠蔽工作を疑う声も根強かった。いくつかの企業や関連団体が槍玉に挙がったが、いずれも隠蔽はなかったと口を揃えた。落下した衛星は直前まで高度を保っていた。原因は不明で、予測は不可能だったとした。この日を境に同種の事故が頻発するようになったが、未だに原因は不明。ただ予測の精度は日に日に上がっていった。
眠り足りないと感じたが、あの音は二度寝を不可能にする。よくできた警報音だと一輝は感心した。ベッドから這い出て、スマホを手に階段を下りていくと、ダイニングキッチンから人の気配がした。夜明け前だが、家族全員が起き出してきそうな気がした。こういう予感はだいたい当たる。血縁の不思議なところだと思いながら玉暖簾をくぐると、母と妹がテーブルを挟んで茶を飲んでいた。
「あら、
「ほら、お兄ちゃんじゃない」
藤原
「そうよアラート、なんとかアラートよね。目が覚めちゃったじゃないの」
「緊急落下物警報」一輝はいいながら椅子に腰かけた。
「長いわよ。地震かと思っちゃう」怒っているようにも見える初美の話し方だが、これはいつものことだった。「最近多いわよね。音消せないの?」
「受信しないように設定できる」
「でも本当に落ちてきてるみたいだし、つけてないと怖いよ」二月が横から口を挟んだ。
SNSや動画サイトを覗くと、国内外で撮影された衛星落下の映像を見ることができた。明るい尾を引きながら激しく明滅するもの、火花を散らすもの、粉々に砕けて消えていくものと様々で、火球と呼ばれる大型の流れ星に似ていた。
人的被害はないものの、人が暮らす地域に落ちたという報道も出てきた。昨日はシドニーの牧場で小屋が全焼し、焼け跡から残骸が見つかったというニュースをどのテレビ局も伝えていた。いつ自分の頭上に金属の塊が落ちてくるかわからないという不安が、社会をうっすらと覆い始めていた。
「音鳴らないようにやって」初美は膝の上のポーチを探った。
「聞けよ人の話」呆れたように二月がいった。小さくため息をついて、元の諭すような口調に戻す。「都内で人工衛星の破片が見つかったって、テレビでやってたよ」
「あらやだ。それって落ちてきたってことじゃない」初美はポーチを探る手を止めた。「テレビつけて。早く、リモコン」
「そこにあるでしょ」
二月は顎で初美の手元を示した。栗色がかった髪が揺れた。リモコンは初美のすぐ目の前にあった。
チャンネル1がつくと、白いヘルメットを被ったアナウンサーが映った。世界全域に落下物警報というテロップと、赤く縁取られた世界地図がL字に配置されていた。
「ねえ、この地図はどう見るの?」初美がいった。
「世界地図だよ」二月が答えた。
「うちどこ?」
二月は答えなかった。初美は不思議そうに娘の顔を眺めていた。
一輝は改めてテレビに目を向けた。警報の出ている市町村名が読み上げられている。字幕も出ているが、ヘルメットと重なって見づらい。
「——引き続き、警報が出されている市町村は次の通りです」
画面の端のほうでアナウンサーの手元に原稿が届いた。紙に目を落とし、彼は顔をしかめた。びっしりと市町村名が並んでいるのだろう。そしてすぐに表情を戻し、ひとつずつ丁寧に読み始めた。
一輝はチャンネルを変えようとしたが、それより早く初美が音量を上げ始めた。うちは大丈夫かしら、と心配そうにしている。それを見て、二月は立ち上がった。この母親には何をいっても無駄だという顔をしていた。ジャラジャラと玉暖簾の揺れる音がして、二月は階段を上がっていった。
警報は世界全域に出ているのだから、国内に対象から外れる場所などあるわけがない。だが初美にはそれが理解できない。説明したところで、「そんなのわからないじゃない」と
一輝はチャンネル変更を諦め、スマホで警報の詳細な内容を調べた。異変発生時から現在までの状況と、今後の予測が発表されていた。
これが地震や台風なら、危険の程度を推し量ることができる。しかしこれは未知の脅威だ——取越し苦労に終わるか、大変なことになるのか。全く見当がつかない。一輝は小学生の頃を思い出していた。
新たな疫病に世界中が震えた。ペストやスペイン風邪を超える人類史上最悪の悲劇が幕を開ける——専門家たちは口々に警告を発した。未知のウイルスだから何があるかわからないというロジックが、あらゆる制約を可能にしていた。
大人のいいなりになっていた当時は、何も疑問に思わなかった。まわりの誰もがそうだったように思う。しかし大学生になった今、あの頃の出来事を前後の文脈と絡めて考えることができる。何が正解だったのか。輝く場所を失った者もいれば、大金を手にした者もいる。手を取り合うふりだけして、うまく他人を出し抜くことを考えた者が成功した。
次の正解は何だろう。ひとつ前の答え合わせもままならないというのに——再び訪れた未知の脅威を前に、一輝は考えに沈んだ。
その時、玄関ドアの開く音がした。鍵の外れる音はしていない。戸締りは家族全員が神経質なくらいに確かめる。「誰かよね」と初美がいった。
無論、誰かだ——そうでなければ超常現象だ。「そりゃ誰かだろ」うちに住む誰かという意味は察したが、一輝の声はわずかに苛立ちを含んだ。
玄関のほうから話し声が聞こえてきた。父と妹の三貴のようだ。
「起きているのか——」そういいながら、父親の
「鍵、なんでかけて行かないのよ」初美は責めるような口調で訊いた。
「かけて行きましたよ」九司の口元にうっすらと笑みが浮かんだ。どうでもいい嘘を吐き通すと決めた時の顔だ。
「じゃあ鍵持ってるでしょ。見せてよ」
「三貴が持ってった」
「嘘ばっかり。今ね、表は人工衛星が落ちて来るんだからね。危ないわよ」
「それを見に行ったんだよ」九司は天井を指さし、左右に振った。「三十個は見えた。落ちるの見たかったんだけどな」
九司の背後に三貴の姿が見えた。そのまま階段を上がっていった。玉暖簾が遮ってよく見えなかったが、庭に出るのにきちんと着替えたようだ。近所の目もあるし、女子高生なら当然かと一輝は思った。
「ああ怖い。絶対そんなの見たいと思わない」初美はテレビに向き直り、湯呑を両手で包むようにして茶を啜った。
九司は椅子に腰を下ろした。さっきまで二月が座っていたところだ。
「デレンデレンって鳴ってさ、急いで見に行った。三貴も一緒でさ。でも普通に飛んでるだけだった」九司はぎこちなく笑った。
「あっ、なんか始まるよ」初美がテレビを見て声を上げた。
見ると、映像は報道スタジオから広いホールへと切り替わっていた。長いテーブルにマイクが並べて置かれている。これから記者会見のようだ。ふいにマイクが拾うガタガタという雑音が、生中継の緊張感に一役買う。作業服にネクタイの男が入ってきた。そして簡単な自己紹介のあと、現在の状況を説明し始めた。
本日、午前四時十八分、三個の低軌道上を運行する人工衛星がほぼ同時にロスト——位置を確認できなくなったとの情報が入る。四時十九分、そのうちの二個を外国の防空監視システムが捕捉、追尾を開始。この時点で警報が出される。これを受けて、日本国内でも緊急速報がテレビやインターネットを通じて伝達された。
以上の内容に男は三分ほどの時間をかけた。そして記者から質問が飛んだ——外国とはどこか、残りのひとつは、警報解除の見通しは——いずれもわからない、答えられないということだった。
テレビに映る時刻を見て、一輝はもうすぐ五時になることに気づいた。スマホで日付を確認する。四月二十九日。ゴールデンウイークの初日だ。大学は休みのはず。イレギュラーな一日の始まりで、今日の予定が頭に浮かんでこない。
ガシャンと換気扇の回りだす音がした。見ると九司がキッチンに立っていた。何か作るようだ。中華鍋を火にかけている。漂ってくる匂いでおよその見当がつく。ごま油なら中華、オリーブ油なら洋食だ。
九司はメーカー勤務のどこにでもいる会社員だが、料理の腕前は素晴らしかった。和洋中からエスニックまで、プロの料理人かと思うほどの品をさっと出してくる。時間がかかる料理も、家族に告げもせず下準備をしているらしく、長く待たされることはなかった。
「食うか?」刻んだ食材を鍋に投入しながら、九司が訊いてきた。
食う、とだけ答えて、一輝は考え事を続けた。初美は何もいわず、テレビを見ていた。
ダイニングに、にんにくとオリーブ油の匂いが満ちてきた。じゅわっと鍋が音を立てる。すると、階段を下りてくる足音が聞こえた。妹たちが匂いを嗅ぎつけたようだ。
午前五時、普段より早い朝食に家族全員が揃った。九司が冷蔵庫から缶ビールを取り出した。料理が出来上がるサインだ。九司の気分次第だが、休日の朝から本格的に飲み食いするのは、この家ではわりとよくあることだった。
「飲むか?」と訊かれて、一輝は飲むと答えた。その時、しばらく静かにしていた初美が口を開いた。
「あんた、バイト行くんでしょ」
「——!」
すっかり忘れていた。今日からゴールデンウイーク。『美なぎ』でのアルバイト初日だ。うっかり飲んでしまうところを初美に助けられた。
「それは残念ですねえ」九司は気の毒そうにいった。仁王立ちでうまそうにビールを流し込んでいる。
「あんた、バカじゃないの」初美がいった。
吐き捨てるような言い草が一輝の癇に障ったが、助けてもらった手前何もいえなかった。
鍋にレードルの当たる音がすると、三貴がテーブルを離れた。一品目の完成だ。九司が皿に盛りつけ、三貴がそれを運ぶ。パスタだった。カルボナーラのような見た目で、たっぷりの海胆ときざみ海苔が乗っている。九司は続けて何か作るようで、座る気配はない。四人はいただきますといって、食事を始めた。
「そうだお姉ちゃん」フォークにスパゲティを巻き付けながら、三貴が口を開いた。「また電車で痴漢が出たって」
「またかよ」二月は顔をしかめた。
二月と三貴は年子だった。二人共、背が高く、雰囲気は近い。だが性格はまるで違った。小さい頃、二月は母、三貴は父によく懐いた。それが幸いしてか、姉妹仲はよかった。
「捕まえようとした人と、ホームでケンカしてたって」
「いやだねえ……で、どっちが勝ったの?」二月は海胆を箸で突き刺しながら訊いた。
「それはわかんないみたいで」三貴はきれいに巻かれたパスタを口に運んだ。そしてそれを飲み込んでからいった。「見てた人によると、前と同じ人だったって」
「は? 常習犯? 捕まってほしいんだけど」
「そっちは違くて」三貴はフォークを回す手を止めた。「捕まえようとしたほう」
二月は箸で串刺しになった海胆をまとめて口に入れた。「警察官なのかな……」
「絶対捕まえようとしちゃ駄目よ」初美が顔の前で掌を振った。「暖かくなってくると変なのが出るから。春の変質者は怖いのよ。刃物持ってるのもいるからね」
「じゃあ夏ならいいのかい」キッチンから九司が笑いながら訊いてきた。「鮎の解禁みたいだねえ。捕まえに行こうか」
「パパなら本当に捕まえそう」三貴は無邪気に笑った。
どうして捕まえる話になっているのかと一輝は思った。二月と一瞬目が合ったが、彼女も同じことを思ったようだ。くっきりした二重瞼だが、そこに優しい印象はない。学校で怖がられていないか心配になる。
パスタを食べ終えると、厚めにスライスされたフランスパンが山盛りで出された。指でちぎって、皿に残ったソースを拭って食べる。そうしている間に、次の料理が出来上がる。ここで席を立つこともできたが、九司の意欲を削ぐからと妹たちに止められていた。
二品目を待っていると、テレビから明るい音楽が流れてきた。朝の情報番組が始まったようだ。夜更かしが過ぎて、このオープニングを見ることは何度かあったが、早起きして見るのは初めてかもしれない。スタジオに人気アナウンサーが並んでいる。だがいつもの笑顔はなかった。全員が防災用ヘルメットを被っていた。
「予定していた放送内容を変更して、緊急落下物警報関連のニュースをお送りします——」中央のアナウンサーが、冒頭の挨拶がわりにいった。続けて政府の記者会見がこのあとすぐとしながら、世界各地の様子や衛星が落下する映像が流れた。しばらく眺めていると、九司が三貴を呼ぶ声がした。次の料理が出来上がっていた。
シーフードのアヒージョだった。海老や烏賊の旨味が溶け出したオイルにパンを浸して食べると、いくらでも入る気がした。山盛りのフランスパンにはこうした意図があった。四方から手が伸び、パンはみるみるうちに減っていった。
「おーい、ちょっと空けてくれ」九司がフライパンを持ってキッチンから歩いてきた。三貴がテーブルの真ん中にスペースを作り、二月がそこに雑誌を置いた。出来立ての料理がゆっくりと下ろされる。湯気の立ち上る合間に、魚の煮物が見えた。
「アクアパッツァだあ」二月と三貴の声が揃った。
「あれ?」三貴が首を傾げた。「なんで全部お魚?」
魚料理はこれだけだ、といいかけて一輝は言葉を飲み込んだ。海胆、海老、烏賊は魚ではないが、いいたいことはわかるからだ。
肉料理と魚料理をなるべく交互に出すのが九司のスタイルだった。疑問を口にした三貴に、「何でだと思う?」と彼は訊いた。
「わかんない」
「昔はな」椅子に腰掛けながら九司はいった。「ゴールデンウィークは潮干狩りに行くもんだったんだよ」
昔話が始まった。九司はこれを楽しみに料理を振る舞っているふしがある。
「でもな……」一升瓶を片手に九司は語りだした。「海の近くに遊園地が出来て、子どもがそっちへ行きたがるようになってな」
「へー」三貴が相槌を打つ。
「いやだ遊園地に行きたいって泣く子どもが必ずいてさ。父親がなだめながらアサリを獲るんだ」
九司は手酌酒をあおった。
「そんな子どもたちが親の世代になった」
二月と三貴が適当に頷きながら魚を切り分ける。
「まあ、仕方ないよな。干潟から遊園地のお城みたいなのが見えるしさ」
で? と三貴が先を促す。
「そいつらが親になっても、子どもを
ヒオシガリといってしまうのは、口が滑らかな証拠だった。『ヒ』と『シ』が入れ替わることは一輝にもある。あまり気にせずにいたが、大学に入ってから何度か指摘を受けて、方言のようなものだと知った。
「若い親がさ、子供に海は危ないっていうんだよ。でもそれじゃ勉強にならないと思うんだよな。おまえら小さい時よく連れてったよな」
「うん、楽しかったー」三貴がアクアパッツァを取り分けて、一輝の前に置いた。
九司は潮干狩りや海釣りでのエピソードをひとしきり語った。ところどころ苦労話に仕立てながら、勉強という言葉を何度か使った。
勉強か——。一輝は取り皿からつまみ上げたアサリを見つめた。
潮の満ち引きや海の生き物、遠くに見える工場群や巨大なタンカー。興味を引いたものは図鑑や百科事典で調べた。理科で地層について習う時、堆積岩の説明にすんなりイメージが湧いたのも、こうした経験が生きたからだった。
「バーベキューのほうが安心とかいってさ。肉焼いて勉強になるか? それで火傷したり食中毒になったりしてんだぜ」俺はそんな風に子供を育てたくないな、といいながら九司は手酌をした。
一輝は思い出していた——あの日、いつになく遠くまで潮が引いて、見渡す限りの砂浜が広がっていた。まわりの子たちが一斉に駆けていく。負けるわけにいかないと感じて、後を追った。やがて浜の広さに散り散りになった。全ては僕だけのものだ——座って砂を掘り返しているうちに、また潮が満ちてきた。慌てて戻ろうと立ち上がると、目の前に銀色の建物があった。これだけは、どの本にも載っていなかった。
ふとテレビを見ると、さっきまでと同じ映像が流れていた。記者会見が始まる気配はなく、ただもうすぐと繰り返すばかりだった。
この後、九司は肉と野菜の下ごしらえに関するこだわりを披露し、連休中に最高のバーベキューを提供すると宣言してから、日本酒と魚料理の相性について説明し始めた。二月と三貴は料理に満足した様子で、楽しそうに応じていた。
食後のデザートにはケーキが出された。父と娘たちはいろいろな話をしたが、もう昔のことが話題に上ることはなかった。
一輝が自分の部屋に戻ったのは、六時を少し過ぎた頃だった。ダイニングでの団欒は続いていたが、アルバイトを理由に抜け出したのだ。
カーテンを開けると、六帖の洋室が太陽の光で溢れた。東向きの窓から遠くを見た。雲一つない青空を眺め、彼は心で呟いた。
この空の向こうで、いったい何が起きているのか——。
振り返ると、半開きのクローゼットに、今日のジャケットが掛かっていた。
一輝はカーテンを閉め、『カウガール』が流れるまで横になった。
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