贈り物
人に何かを贈る、という場面には人生多々遭遇する。そしてその贈り物は、相手の趣味・嗜好に合うものであり、なおかつ相手が「自分だったら買わないだろうな」と思うものが、最も望ましいだろう。親しい友人に贈るに際しては、向こうの趣味をある程度把握した上で物を選ぶので往々にして喜んでもらえる。だがこれが、物が変わるとなると、その難易度は第一次大戦後のドイツ経済よろしく
つまり、私は友人への贈り物選びに大層頭を悩ませているのだ。彼女がリクエストしたものは、なんと「本」。本を贈る! これほど難しいことはない。自分で買う分は、自分が興味を持ったものを買えば良い。だが贈り物となると、相手が興味をその本に抱き、読んでくれなければならない。つまり、相手の興味を刺激しなければならない。人はある事柄における未知の割合が(確か)一割を超えると、途端に興味を失うらしい。このクレバスに何を差し込むか、試されている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます