暇が怖い。「何もしてない時間恐怖症」と診断されてもいいくらい、暇だなあと思う瞬間に対する一種の恐怖心を持っている。だから休日は仕事日と同じくらいの時間帯に起きて、あれをやろうこれをやろうという気になる。だが午前中はそうやって定めた行動を起こす気概が起きず、結局ダラダラと動画を見てネットサーフィンをして浪費してしまう。で、午後になってから漸く重い腰を上げるのである。これでは午前中寝て過ごしたのと何も変わりないではないか。

 ならば、暇を暇として享受する方がまだマシだとさえ思う。暇な時間を暇だなあと認め、ぼんやりと外の景色でも眺めながらあれこれ考えを巡らせる方がまだ生産的かもしれない。最近、上司に君に圧倒的に足りないのはアウトプットだと言われた。それもあって日刊エッセイなど初めてみたのだが、それでもまだ足りないのだろう。思ったことをちまちま書き留め、書き出す。今の私に必要なことだ。おや、結局暇から逃れるのに必死じゃないか。

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