第12話 後始末と最悪の求婚
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
重苦しい談話室、そこに学長・副学長・生活指導課・その他事件の目撃者である教師二人が揃っていた。十月だというのに、どこか生暖かいその部屋には鈍重な空気が立ち込めている。
「……」
俺はそこに呼ばれた。こんな場所に呼び出された。
理由は一つ、また俺がドラゴン騒ぎの渦中にいたからだ。
「呼ばれた理由は、分かっているね」
「はい」
「何か弁明は?」
「ありません」
「……」
学長に対して誠実に受け答えする。
数日前、ドラゴンが校舎に突っ込むという大不祥事が学園で発生した。そのドラゴンを、半ば瀕死の状態にまで追い詰めたのがこの俺、アリア・ドルミエス・アルトレアである。
またもやヴェルリア市警が駆り出され、事態を重くみた市警は州警を一足飛びして司法省の連邦魔術取締局に協力を要請した。
本来であれば、ティルティア学園の管轄は魔法省の魔法犯罪捜査局なのであるが、残念ながらあそこは魔術性の極めて高い高等的な事件のみを扱う部署なので、事件性を鑑みて管轄外とされ、代わりに司法省の連邦魔術取締局が出張ってきたのである。
首都のあるティルティア州から一日で出張ってきて、翌日に俺は連邦魔術取締局の取り調べを受けた。市警の取り調べを受けて鷹を括ってたから舐めていたが、正直超怖かった。
怪しくないと判断されたのか、一度は解放され学園に戻ってきたのだが、戻ってきたら戻ってきたで今度は学園の談話室に直行するよう指示されこの様。学園の談話室といえば、生徒が絶対に入りたくない説教部屋の一つだ。学園で、非常にヤバヤバな問題を起こした生徒だけが、退学とかの話し合いをするために呼ばれる場所。一部の生徒からは死刑宣告なんて呼ばれている。
そんな部屋に、俺は呼び出された。正直結構なことを覚悟している。
「……」
「……」
「……まあ、そんなに怯えないで、ゆっくり腰かけなさい」
「……はい」
こえー!
「それじゃあ話を整理するけど、君は騒ぎが起こった4ーBに行って、ワイバーンを倒して、落ちたワイバーンに校舎の壁を熱してぶっかけて、校庭に誘い出して、フラム・ランツを浴びせて失明させたってことだけど、合ってるかな?」
「……はい」
やべえ、震えてきた。よくよく考えると俺やりすぎ。つか、学長威厳ありすぎ。
「……」
「この場は君の処分について話し合う場でもある。希望があれば言ってみなさい」
「……なるべく、穏便に済ませていただけるとありがたいです」
「そんな言い分、通るとでも思って──」
「じゃあ、そうしようか?」
「え?」
え?
「ちょっ、学長……!」
「どうしたんだ、副学長。何か問題でも?」
「何がって、大問題じゃないですか!」
「何がだ?」
「校舎の破壊、無許可の殺傷性魔術の使用、挙句無関係の生徒三人巻き込んでる! これで処分なしでは示しがつきませんよ!」
「校舎の破壊って、ワイバーンに壊された時点で同じだよね」
「それは……」
「無許可の殺傷性魔術の使用も正当防衛であれば州が認めてる。彼らも、何の問題もないから彼を釈放したんじゃないのかい?」
「……しかし!」
「そもそも、生徒が巻き込まれたのは僕達の責任だろう? 我々の管理監督責任、学園の不祥事。それを、いくら立て続けだからといって一般の生徒一人に責任転嫁しようとするのは、大人のすることじゃないんじゃないかい?」
「……」
「……ですが、副学長の言うとおり、このままでは示しがつきません」
生活指導の教師が食い下がる。
「何の問題もないんじゃないかい?」
「学長は、この学園の立場が危うくなっても宜しいと言うんですか⁉︎」
「だって、はっきりいえば自業自得だろう。そんなの、ワイバーンを野放しにした時点で威厳なんてあったもんじゃないよ」
「「……」」
「この学園に魔法省と司法省の監査が入ることはもう決定されてる。一度にダブルの省庁から監査が入るんだ。前代未聞だよ。いくらこの学園がジョンソン初代大統領が建設したイリアコド連邦最古の魔法学園だとしても、もはやその地位は堕ちたも同然。僕らにできるのは、せめて生徒への風評被害・司法的被害を最小限にすること。違うかい?」
二人の教師は何も言わなかった。
「……待たせて悪かったね。では、アリア・ドルミエス・アストレア、君に通達する。君の処分はなし。功罪合わせて相殺とする」
「相殺、というのは」
「ワイバーンを倒し生徒の被害を未然に防いだという功績に、事前に指示を受けていたにもかかわらず緊急時において自ら危険に飛び込んだ罪、その二つを差し引いてゼロとする。故に我々は君をワイバーン討伐の英雄として祭り上げないし、祭り上げることも許さない。代わりに、君はこの事件における一貫した被害者として扱う。これでどうかな?」
「……寛大な処置、ありがとうございます」
最初からこのシナリオを計画してたな?
俺を呼び出したのは話を手っ取り早くする導線、発火剤代わりか。俺の目の前で罪状を読み上げて、その上で処分なしとする。噛みついてくるようであれば反論し、反論を仰ぐ。学長室で好き勝手言えるこいつらも、流石に生徒の前では下手なことを言えない。俺をオブザーバーに使ったわけか。そして、ここまでくれば──
「ちなみに、さっきの魔法省と司法省の介入の件はまだ公にされてない。時が来るまで、ここで話したことは口外無用とこころがけなさい」
口止めをして、これ以上火種が広がらないようにする、か。俺の目の前で自分の意図を説明することで、あらかじめ学園への反感を削ぐ狙いもあるだろうな。
見た目に反して、いや、見た目通りか。食えないジジイだ。
「……とは言ったものの、新聞社の方はすぐに事件をかぎつけてくるだろう。そうなれば、必然と君のところに記者が行く。そうなった場合、君はどうするかね?」
「……」
鋭い視線が俺を射抜いた。
「知り合いに光学系の魔術が得意なやつがいるので、そいつに話をして教えてもらいます」
「そうか、それではそのように」
「はい。それでは、失礼します」
「はい、お疲れ」
「……」
最後まで、副学長はただならぬ雰囲気であった。
「……ふぅ」
バタンと重厚な扉が閉まる。
『英雄として祭り上げないし、祭り上げることも許さない』。つまり、暗に新聞社の件は極力こっちに被害が来ないよう動いてくれるってことだ。
飴と鞭。まったく、本当にあの爺さん、マジの手だれだな。そりゃ、こんな学園の学長になるだけのことはある。二度と来たくないな、ここは。
◇
「あれが君の息子か、バートくん」
学長は、一人きりになった学長室で一人タバコの日を燻らせる。ライターに手をかけるのは、実に十年ぶりであった。
「ふぅ……どんなヤンチャ坊主かと思えば、君にはまるで似ても似つかない。一体どう言う教育をしたらああなるのかね、聞いてみたいものだ」
それは暗に、父親としての使命をまっとうしていないんじゃないのかという、この場にいない教え子への文句のようなものであった。
ルーカス・シモンズ、これがおそらく彼が学長室の椅子に腰掛ける最後の機会になったであろう。
◇
「おはよ、アリアくん!」
「……ああ、おはよう」
いつも通り、7時に登校するとレティシアに偶然、ばったり鉢合わせる。一体、たまたまならどのぐらいの確率なんだろうな、とアリアは笑みを浮かべそうになった。
「あの後、大丈夫だった?」
「いや……」
「何かされたの⁉︎」
「何か、いや、何も……」
何もされてない。何もされてないのに、なぜだか恐怖は焼きついてる。
「はは、何されたんだろうな……」
「アリアくんが遠い目をしている……」
バカを言っていると、登校中にばったりフリーダに鉢合わせた。こっちもたまたまなんだろうか。気になる。
「……」
「……」
「……」
おい、なんか喋れ。一体いつになったら仲直りするんだ。
「……行こ」
「レティシア!」
「……」
「あ……その、この前は……」
「この前は……何?」
「この前は、その、ごめん……」
「何が?」
「えっと……」
横でアンジェリーヌが「貴方……!」と自分の頭を叩いている。同感だ、何が悪いのかを知らない間に謝るのは一番の悪手だと思う。せめて、真実でなくても何か代替案を考えてから謝ったほうが良かった。
「あの時、答えなくて……でも、どういえばいいか分からなかったんだ!」
「……私、二人が喧嘩してるのを見るのは嫌」
「うん……」
「だから、仲直りして」
「……分かった」
フリーダは、すごくすごく嫌そうに、それでいて隠し通しながら俺の方に手を差し伸べてきた。よくやった。
「……ごめん」
「ああ」
そういえば。
「そういえば、光学魔術、使えたよな」
「え? あ、ああ……」
「あれ、教えてくれないか?」
「えっ……」
「実は、新聞社の記者に追われてるみたいなんだが、ああ言った高等魔術はまだやってなくてな。手っ取り早く学習するには、人に教えてもらうのが一番だろうと思って」
「ああ、まあ、それなら……」
フリーダはレティシアの方を見ながら、渋々と言った感じで承諾した。まあ、そうだろうな。自分の魔術を人に見せて、挙句パクらせてくれなんて、気分のいい話じゃない。俺だってちょっと悩む。
「えっと、電磁場操作はできるんだよね」
「ああ、だから、一度お手本を見せてくれないか?」
「……見せるだけでいいのかい?」
「ああ」
彼女はさも訝しそうに魔術を構築し、お手本を見せる。なるほど、そう言う感じか。
「楕円球の魔術空間を展開して、ベクトルで限定して可視光領域の電磁波を読み取って、同周波数に対象位置の平行ベクトルを持つ電磁波を調整するわけか。光源は魔力範囲に入ってきて体表面で反射した電磁波を利用……こうか?」
やって見る。
「……本当に、嫌味なくらいだね」
褒め言葉だろうか。
「ありがとう」
「褒めてないよ」
「褒めてるよね?」
「褒めてます!」
「……」
何だろう、すごく情けない。
「それにしても、光波解析の時にフーリエ展開はしないのか?」
「え?」
「単純なサイン波やコサイン波だけじゃないから、全身投影するなら結構な違和感になると思うんだが」
「……」
あ、機嫌を損ねそう。
「本当に、君のそういうとこ……」
「アリアくんのそういうとこが?」
「かっこいいと思います!」
「よし!」
いや、『よし!』じゃないが。
そして、なぜだか睨みつけられる俺。可哀想。言いたくないことを言わされたんだろうが、言いたくないことを言われた俺の身にもなってほしい。
「それじゃあ、これで仲直りってことで」
「あはは……」
おい、顔が引き攣ってるぞ。
おい、おい。早く顔を何とかしろ。レティシアが訝しんでる!おい、気付け!
「あっ、いた!」
どこからか、声がする。朝っぱらから騒々しいな。新聞記者か?
「ここにいたのね、アリア!」
全速力でやってきたのは金髪ツインテールが特徴的なエンマ・ヴェンナコスキであった。
「ああ、えっと、エンマか」
「ふん! ファーストネームでいきなり呼ぶとは、いい度胸ねと言いたいところだけど、特別に許してあげますわ!」
「ああ、そう……」
単にヴェンナコスキが長かったからなんだが……まあいいか。許してくれるらしいし。
「貴方、私の婿になりなさい!」
「……はい?」
聞き間違いか?
「だから、私の夫になるの!」
「……え?」
ハモった。この場の三人とハモった。たぶん、これが最初で最後、唯一心を通わせた瞬間だろう。ありがとう、エンマ・ヴェンナコスキ。
「な、ななななな!」
「私、この学園には婿探しにきたの! ウチの家は代々魔術師の家系で、男であれば業績を積んで、女であれば優秀な魔術師を捕まえて子を作りなさいと教えられているわ! それで、親に言われてここにきたわけなんだけど、私は結婚が嫌だったの!」
「は?」
いよいよ話が見えない。
「条件は私より優秀な魔術師の男! だから、私は来る日も来る日もこの学園に転校する時のために魔術の勉強を欠かさなかったわ。全ては一番になって、優雅な独身ライフを過ごすため! お母様の二の舞にはならないの!」
おい。どう言う意味だ、二の舞って。お母さんに一体何があったんだ。
「だけど! 一昨日のアレを見て確信したわ! 貴方しかいない! 私がライバルと認めた、貴方なら!」
「待て待て待て! 言いたいことが山のようにあるが、そもそもヴェンナコスキは結婚が嫌じゃなかったのか?」
「エンマでいいわ!」
「じゃあ、エンマ──」
「ハニーも付けて!」
要求が多い……!
「私はただ! 自分より無能な男に嫁ぐのなんてごめんだと思ってただけよ。お母様もことあるごとに言っていたわ。『エンマ、貴方は夫を選ぶのなら、自分より無能は絶対に選ばないでちょうだい。無能と結婚すると碌なことにならない』って!」
「お母さんが絶賛後悔してる……結婚したことを後で後悔してる……!」
「けど、私はあの光景を見て確信したわ。私は生涯、一生をかけたとしても貴方に追いつくことはできない! たとえ貴方が認めたとしても、他人が認めたとしても、私はそれを認められない!」
なんだそれ、どう言う理屈だ。何でそうなるんだ。
「だから、もし私が結婚するなら、相手は貴方しかいない! いいえ、私は、貴方がいい!」
クッソ……熱烈な求婚をありがとう、この倫理観破綻女め。どう言う家庭環境に育ったらこうなるんだ……まともじゃないからこうなったのか。なまじ論理が通ってるからタチが悪い。絶対こんなの言い負かせられないぞ。
俺が手をこまねていてるとレティシアが助け舟を出してくれる。おお、今は君が頼りだ!
「ダメー! そんなの、私が許さない!」
「あら、どうして?」
「えっ」
「私はただ自分より優れてる殿方に正式に求婚しているだけよ? 恋路の邪魔こそされ、正当な権利を貴方に迫害される謂れはないわ」
くそ、法関連まで勉強してやがる。いい女め!
「えっと、えっと……」
頑張れ、頑張ってくれ!
「えっと、ええと……」
もうこのサイコパス女に勝てるのは君しかいない! 論理でこいつには勝てない!
「えっと……!」
「まさか、正当な理由もなく私の求婚を邪魔したわけではありませんよね? 場合によっては訴訟問題にして法廷で争って差し上げても宜しくてよ?」
「へっ?」
この女、やっぱりタチ悪いぞ!
「あの、えっと……」
「虚偽の意義申告なら権利侵害請求で4万リベラほどいただきますが」
「よ、四万リベラ⁉︎ あ、えっと、だ、駄目なの!」
「どうして?」
「あの、えっと、アリアくんは……」
「アリアさんは……?」
「アリアくんは……」
「アリアさんは?」
「わ、私のだから! だから、駄目ー!」
静寂が、早朝のヴェルリアに落ちる。
ああ、いい日だな。
「……」
「……」
「「は?」」
ありがとう、レティシア。フリーダと二度も心を通わせたよ。もう二度とないだろうけど。
「ど、ど、ど、ど、どういうことだいアリア!」
「お前は騙されるな!」
「へ〜、それはつまり、どういうこと?」
おいこいつ、墓穴を掘らせようとしてるぞ。
「私たち、付き合ってるの!」
「レティシア」
「もうラブラブの、イチャイチャなの!」
「レティシア」
「いつ籍入れようかって話にもなってて、それで──」
「レティシア……!」
お願いだから、もう喋らないでくれ……収拾がつかなくなる……!
「あー、ヴェンナコスキ? これはだな──」
「それは……申し訳ありませんでしたわ」
お?
「まさか婚約まで交わしてるとは知らず……」
これは、いけるのか?
……いやいや、だめだろ。嘘で断っちゃ。それこそ訴訟問題になる。これは単なる告白じゃない。法的手続きを踏んだ司法行為だ。虚偽は死、ばっちゃんも言ってた(会ったことないけど)。
「いや、ヴェンナコスキ、あれは──」
「まさか、この後に及んで嘘はおっしゃりませんでしょうし」
「……」
「その場合は、権利侵害請求で七万リベラほどいただくことになりましたが……」
「……」
「その様子を見ると、本当のことなんですわよね?」
「……」
……
「あ、あぁ……?」
言うしかない。もうこれは貫くしか──
「……」
「も、モチロンダトモー。なあ、レティ?」
「そそそそソーダヨー、ショウライヲ誓イアッタ仲ダモンネー」
「そうでしたか、これはお恥ずかしい。そうとは知らず、なんてハレンチな……」
もういい。このまま嘘を貫き通せば、少なくとも俺たち二人以外の中では真実になる。過去を捏造するんだ、俺。
「そうですか、それでは……」
「「……」」
「略奪婚姻法第一条に則って、ここに貴方の婚約者を略奪することを宣言致しますわ! レティシアさん!」
「略奪婚姻法⁉︎」
「……」
それ制定されたの一体いつだよ⁉︎ 確か、ヴェルリアがヴェルリアの名前になる前、まだイリアコド連邦になる以前の、三百年前ぐらいの民法じゃなかったか? こいつ、どんだけ婚姻法について調べてんだ。もうカビが生えてるどころか化石になってるやつだぞ! ここまで来ると怖えよ!
「私、エンマ・ヴェンナコスキは、満十五歳をもってアリア・ドルミエス・アストレアの婚約者であるレティシア・オルブライトに略奪婚を申し込むわ!」
「略奪婚を、申し込む⁉︎」
おい、誰か止めてくれ。
「今宵の0時の鐘を合図に、期限一年以内に貴方の婚約者のハートを射止めることをここに宣言します!」
「婚約者の、ハート⁉︎」
もうお願いだから、レティシアは黙っててくれ。
「ちょぉっと待ったぁああ!」
ゲ、最悪なのが出てきた……
「何ですの貴方、まさか貴方もアリアさんと婚約してるとか言い出しませんわよね」
「誰がこんな奴と! そうじゃなくて、婚約してるなんて真っ赤な嘘だよ!」
「そうなんですの?」
「アハハハ、ソンナワケナイダロー?」
「だそうですけど」
「そんなの嘘に決まってる!」
おい、本当のことを言うんじゃない! バレたらどうする気なんだ!
「レティシア! そんな奴と婚約なんて馬鹿げた話はやめよう! アリアに全部罪をなすりつけるんだ!」
「おい」
「ダメだよ! 死ぬ時は一緒じゃないと!」
「勝手に殺すな」
「死命も分かち合う絆の強さ、やはり二人は婚約者同士なのですね……互いを思う強さが伝わってくるようですわ」
「どこに目をつけてるんだ、君は!」
ああ、もう。帰りたい……
「とにかく、絶対君たちの婚約は認めない! 絶対!」
「あら、奇遇ですわね。私もちょうど、彼らの婚約破棄を目論んでいるんですけれど」
「……」
「……」
おい。握手をするな。結託するな。どうしてお前はいつもそう言うことをするんだ!
「我々はこの場において共同戦線を敷くことを宣言し、二人がかりをもってあなたがたの婚約破棄を実現させてあげますわ!」
「ふん! せいぜい首を洗って待っていることだね!」
何でいつの間にかフリーダがそっち側にいるんだよ。てか、何でこんなことになってるんだよ。
「……あぁ」
面倒だ……
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