第7話 ハンター協会 再び
「ただいまー」
ボランティアに参加したことで、必要最低限の
「お帰りー。遅くなるって言ってたけど早かったじゃん?」
家に入ると父さんがそう問いかけてきた。
「思ったより早く、用事が済んだんだよ」
本当に思ったより、あっさりボランティアに助っ人として入れてもらえたんだよなぁ。スキルの力もあったと思うけど、それにしても早かったんだよなぁ~、、、ハッ!まさか、僕自身の会話能力が上がって…(そんなわけない)
「まぁ、早く帰って来て貰えて良かったよ。高校の手続きが終わったから、一度ハンター協会に来てくれって言われてたんだよ。本当は、明日行くつもりだったけど今からでも行けそうだから協会の方に電話、入れてくるね」
「手続き速くないっ!?」
「ふふふ、元々行く高校に話をしようと思ったら書類を渡されて、それに書き込むだけだったからねぇ。ハンター協会が裏から手をまわしていたみたいだよ」
――――――――
ハンター協会、また来たぜ…
「175番の方~」
「お、僕たちの番か、明行くよ」
「うん」
その後、僕は職員の方に案内され、なぜか一人で個室に椅子に座らされていた。
(こういうのって、親子一緒にいるもんじゃないの?)
コンコンコン
僕が、少し疑問を感じていると扉がノックされ、一人の男性が入ってくる。
「やぁ、久しぶりって程時間も空いていないか」
僕にハンター協会の高校を勧めてきた張本人、黒部 夕だ。
――――――――
「一人で待たせちゃってごめんね~。暇だったでしょ。実は、お父さんと一緒に話す予定だったんだけどね?直前で君と二人で話せるように変えて貰うようにしてもらったんだ。お父さんと一緒だと君も話しにくいだろ?」
「ッ…えぇ、は、はい」
前もそうだったけどこの人、こっちのことを知っているかのように話すんだよな。心の隙間に入ってくるというか、なんと言うか話しやすいような雰囲気をまとってるし…。
…そういえば、人を視るスキルとか言ってたよな、まさかあれって本当だったのか?何それ、怖い!
「だから、前言ったでしょ。人を視るスキルだって。まぁ、真面目に言うと思考とかはぼんやりとしかわからないけど」
ぼ、ぼんやり?ぼんやりとしかわかってない?嘘だな!
僕は帰らせてもらう!こんな、プライバシーガン無視の生きているだけで他人の人生を盗撮している奴とは関われない。
「ちょっと、待って、待ってくれ、ホントだ、本当にぼんやりとしか分からないから。だから…そのゴミを見るような目はやめてくれ!」
「…言い訳位は聞きましょう」
「まず、人の思考は話していたりしてある程度、思考を読む相手の考え絞られていないといけない。その上でぼんやりとしか分からないんだ。俺は、そこから推定して相手の考えていることを言い当てているんだ」
「なるほど?」
「それにこのスキルは脳に負担が物凄くかかるんだ。もう使わないさ…」
と、死んだような目で語る黒部さん。でもまぁ、なんとなくこの人はスキルを悪用する人じゃなさそうだと思うし、大丈夫だと思うけど…
「分かりましたよ。で?本来の用事は何なんでしょうか?」
「あぁ、そうだったな。え~と、本来の用事はだな。君は、こちらの高校に入ることにしてくれたんだよね?
「はい」
「そこでね、ハンター協会の高校というからには一般の高校とは違ってね、戦闘をする能力というものが必要になるんだ。本来なら入学してからゆっくりと学んでいけばいいんだけど、君の場合は少し特別な入学の仕方をするから、ある程度実力がないといけないんだ」
ハンター協会が勧誘したってなるとしがらみとかもあって、しっかりとした実力が必要ということか………しがらみ?待って、これってもしかしなくても入学したら面倒ごとに巻き込まれるんじゃ?
「ぁあのぉ、すみません。今から入学の件って無しにできませんか?」
「勿論、無理だね。もう手続きしてしまったし、君も父親に迷惑掛けるのは嫌だよね?」
「そう、ですね…」
「大丈夫さ、厄介事が起こらないように今日、俺が来たんだから」
「物凄く、不安なんですけど、どうするんです?」
「俺が君を鍛えてやる!」
その瞬間、僕は自分でもわかるぐらい顔をおもっいきり歪めた。多分、相当嫌な顔をしたのだろう、黒部さんが苦笑している。
「そんな反応するだろうなとは思ったけど、こればっかりは仕方ないだろ?」
「ですね…」
「でだ、早速明日から始めようと思っている。だから、ハンター協会に朝8:00に来てくれ。ちなみに、休みは土日の二日だ」
「分かりました。では、明日からよろしくお願いします」
―――――――――――――――――――――
~明が帰った後の一幕~
女性職員 「あのぉ~、先輩?」
黒部 「おん?どうした?」
女性職員 「あの今日来てたユニークスキルを持っている子なんですけど……」
黒部 「あぁ、あの子か。あの子は恐らく、すごい子になるよ。で?その子が如何したんだ?」
女性職員 「いえ、その……違うんです。先輩がその子と話している時、結構大きい声を出していたんですよ」
黒部 「まさか……」
女性職員 「そのぉ、所々少し漏れていたんですよ、声が」
黒部 「嘘……だろ……?」
女性職員 「特に、思考云々の所が」
黒部 「そう、か……」
尚、黒部の人望はしっかりと職場にあったようで、何かとネタにされる以外は特に黒部に実害は無かったそうだ…………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます