第42話

とは言ったものの


休み時間とか、必ず山代くんがいて、もう一人ずっとセイカくんを見ている人もいるし


雅 桜依みやび るいさん


髪は長めのストレートで薄い茶髪系、まつげも長くてとても可愛らしくて、スタイルも良くて、身長もあって、まるで、読者モデルのような人


私に無いものばかり持っている。


雅さんもセイカくんのことを思ってるんだ、きっとあの人ならお似合いかもね


でも困ったな、その他の女子達も彼を見ているし


そんな時


「 だーれだ! 」


「 ひゃッ! 」 目の前が真っ暗に!?


その手を払いながら振り向くと


…「 山代…くん 」


さっきまでセイカくんの近くにいたのに、いつのまにここへ?


「 ちびちゃんどしたの?うかない顔して 」


「…ちょっと…考えごとで… 」


「 俺で良ければ、相談にのるよ 」


「 あ、ありがとう…でも、だいじょうぶ 」


山代くんに言ったら、かえって大騒ぎになりそうだし、なんとか私ひとりで…


と、いっても…


「 あ、山代 くん? 」


「 ん? 」


「 ちょっと…あの、廊下に… 」


「 なに?、まさかの…告白ですか? 」


「 えッ…ち、ち、違う!!…しーッ!! 」


山代くんを廊下へ連れ出した。


「 ちびちゃんのほうが声デカイし…」


( あ…ごめん…あの、ちょっと耳…かしてくれる? )


・・・・・

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